ゲーマーの子育て術~ライバル・仲間に流されない~競うな・合わせるな

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子育てゲーマー悠久の悩み。

社会人になり仕事が忙しくゲームができない。子供が生まれさらにゲームができない。

 

どうすれば子育てと趣味のゲームを両立できるか考え、子育てゲーマー向けに指南記事を書いてきました。2人の子育て真っ最中の社会人パパゲーマーです。

しかし、6年の子育てを経験して挫折を味わいました。

 

本記事では、僕が子育てとゲームの両立に失敗した経験と、それから得た教訓と対策をお話します。

それは、

競わない・合わせない

ということです。

みなさんの参考になれば幸いです!

失敗談~ストリートファイターV~

僕は、5歳の我が子に

「パパは2階でゲームしてれば」

と言われたダメパパです。

まだ幼い我が子から家族としての戦力外通告を受けたことに心に深手を負いました…

 

当時、格闘ゲーム『ストリートファイターV』に熱中していて、平日も休日も時間がありさえすればゲーム部屋に駆け込んでいました。

その姿は忍者の如く、つま先立ちで階段を駆け上がり、鶯張り(フローリングが傷んできしむんですよねぇ)の廊下を重心を後ろに移動させつつ抜き足差し足、ドアノブが跳ねて音を出さないようにしっかりと抑えながらドアを閉めたるが極意なり。

※よいパパはマネしないでね

そして、”ランクマ”という対戦して勝てばポイントとランクがもらえるモードで、ゲームの世界の出世争いに興じていました。

 

「え?ゲーマーの子育て術で対策済みでは?」と思った方もいらっしゃることでしょう。

ですが、僕の書いた子育て術はカントリーマアムのチョコまみれのように甘かったのです。

0~1歳の子育て術でも2歳の子育て術でも、子供が寝てからゲームをする

と書きました。

 

しかし、それが守れないことが問題なのです。

なぜ守れないのか~他人と競争する・合わせる~

みなさんがゲームをする理由は何ですか?

楽しいから。

もちろんそうですが、それ以外にも人をゲームに駆り立てるものとして、次の2大要因があるでしょう。

  • 競争(に勝って承認欲求を満たしたい)
    :ランキング(格付け)、スコア、対戦で勝つ
    ※期間限定のイベントなども競争の一環として考えます
  • 人間関係の圧力
    :協力プレイ・対戦など他のプレイヤーとプレイする時間や進捗を合わせる必要がある、他者から進捗の期限を設けられる、自分のプレイが他人に影響する(責任が生じる)

 

スコアや称号、ランキングは数字や文字という形で自分の強さが目に見えるので、上がれば上がるほど優越感に浸れる一方で、自分より上の人を見ては劣等感を覚え、もっともっとと際限がありません。

また、直接対戦して勝ち負けを競うゲームであれば、勝てば嬉しくてやめられない、負ければ悔しくてやめられない、ドーパミンやノルアドレナリンがじゃんじゃん溢れてとまらない。やめられないとまらない、カルビーかっぱえびせん。(言いたかっただけです、ごめんなさい)

 

とは言え、どちらかと言えば人間関係の方がおそろしい。

ゲームによって人同士の関わり方は異なりますが、協力プレイのゲームであれば足を引っ張りたくないから強くならなければならないという心理が働きます。

対戦プレイのゲームであればライバルに負けたくない一心で、「自分が子供と過ごしている間にもライバルは強くなっているんじゃないか?」と不安になり、余暇の時間も気が気じゃありません。

そういったマルチプレイのゲームでは他人とプレイ時間を合わせる必要があり、子育てゲーマーにとっては難題です。

平日の家族が皆起きている時間や休日の日中に誘われても、正直無理。無理なのですが、イベントなどの特別なものは参加したくなりますし、そうでなくとも仲間の都合についつい合わせてしまうことがあります(相手が複数人ならなおさら)。

他人と同時にプレイするゲーム以外にも協力して何かを作るゲームであれば、作る期限に縛られたり、担当する作業に責任が生じるでしょう。

 

これらの競争や人間関係がときには強力なモチベーションとなり、ときにはプレッシャーとなり相乗効果でパパやママの手を子供からコントローラーに移し変えてしまうのです。

どうすれば良いのか

競争要素が強いゲームや他人とのプレイの必要性が強いゲームをやらないのが一番ですが、そうきっぱりやめられないからこそ困るというものです。

ですので、僕の対策として次の2つを掲げます。

  • 競わない
  • 合わせない

実際に、僕が『ストリートファイターV』での失敗を反省し、続編『ストリートファイター6』で実践した対策をお話します。

みなさんも自分の遊んでいるゲームを頭に浮かべながらお読みください。

競争意識の対策

スコアやランキングを気にせずプレイし、他人と比べるのをやめる。

ゲームが発売され一斉にスタートダッシュを切る仲間達を横目に、「どうぞお先に」とランキング競争のモードをほとんどプレイしませんでした。

その代わり、一人用モードや練習モードでプレイし自分のペースで遊びました。

対人の対戦は不特定多数のプレイヤーとマッチングして対戦するモードではほとんど遊ばず、仲間との対戦を楽しんでいます。

ストリートファイターVのレビューで書きましたが、楽しいのはランキングではなく、人とのつながりだと感じました。そして、それはランキングに一生懸命にならなくても味わえるものだと感じている真っ最中です。

人間関係の対策

<自分の遊び方への周囲の目の対策>

競争から降りる宣言をする

当然、ランキング競争をしない自分に対する仲間達の視線が気になります。

ですので、親しい仲間には「自分のペースでゆっくりと進めるつもり」と伝えておきました。

これで仲間の理解を得られ、堂々と競争から降りることができました。

<時間の対策>

(極力)時間を譲らない

対戦時間を合わせるときは、子供の寝かしつけが終わる時間を言っています。

合言葉は「夜の22時から」

相手の都合を気にして20時やもっと早い時間を言いたくなるところですが、心を強く持ってむしろ家事・育児が長引いて遅れたとしても問題ないように余裕を持った時間を言っています。

今のところ、それで文句を言われたことはありません。

所属するコミュニティの自己紹介文にも22時以降が活動時間と書いてます。

ただ、大会などどうしても相手方の都合に合わせる必要がある場合は、事前に奥さんに申告して許可をもらっています。

<万能の対策>

(支障がなければ)育児中であることを伝える

家庭の事情はプライベートな話なので、見ず知らずの他人に伝えることは抵抗があるでしょう。

ですが、打ち明けることができれば、人間関係の不安が解消されます。

僕はごく親しい仲間には子供がいることを伝えています。

そういった仲間と遊ぶときには、「いちいち断らなくても事情を察してもらえる」ということで自分の遊び方や時間の都合についての心理的負担がものすごく減ります。

さらに良いことがあります。

対戦や協力プレイではボイスチャットで話すことが多いでしょう。ですが、「子供の声などのプライベート音が聞こえるのでは」と心配になり、ボイスチャットを遠慮しがちです。

しかし、子供がいることを伝えられたなら、安心してボイスチャットができますし、万一家事・育児で離席する必要が出たときにも、気兼ねなく理由を言って抜けることができます。

子育てゲーマー専用のコミュニティやイベントがあればいいのになーと常々思います。

挫けそうなときは

スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』の受け売りですが、“終わりを思い描くことから始める”というものがあります。

あなたは人生の終わりに家族からどう思われたいですか?

パパは趣味に生きてかっこよかった

男としてはそんな釣りバカ日誌のハマちゃんのような男性に憧れるものですが、現実は「家族をほったらかして最悪だった」と言われるのがオチです。

 

僕は「家族を大切にして最高のパパだった」と思われたいです。

自分がゲームにかまけていなければ、子供と遊んだりやお出かけしたり、自転車に乗る練習をしていたはずの時間を失っていることを想像すると、胸が痛くなります。

この理想とゲームの誘惑に負ける現実とのギャップに、「どうにかしなければ…」と思ったことがゲームの遊び方を変え、この記事を書くことになったきっかけです。

みなさんも心が挫けそうなときは、自分にとって大切なものを再確認することで、自分の行動を見直すことができるでしょう。

さいごに

最近はゲームの進化でオンラインで複数人で遊べるゲームが増えました。それと切っても切れないのがDiscordなどのSNSを利用したコミュニティが一般的になっていることです。

ゲーム内のアバターを通して見ず知らずの他人と交流する機会が増えたこと、コミュニティでより深く他人と繋がることが増えたことでゲームを遊ぶにも人間関係が絡むことが多くなりました。

現実生活でも、友達や同僚との競争意識や人付き合いの苦労をみなさん経験されてると思いますが、それがゲームでも起きやすくなったということでしょう。

独身であれば夢のような時代なんだけどなーと思う、はがゆさ。

これも現実生活で言えることですが、他人に振り回されず、自分の信念に基づいて行動することが大切(だと偉い人の本にも書かれています)。

 

偶然にも、カフェで執筆活動をしていたときに奥様方が「夫が朝も夜もゲームをしていて困る」と愚痴を漏らしているのを聞き、他人事とは思えませんでした 

ゲームと子育ての両立は難しいですが、みなさんも一緒に頑張りましょう!!


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