アベルの方舟のおかげで、宇宙は崩壊寸前。シオンの精神も崩壊寸前。
戦略制圧艦メルカバ
神の遺物であり、ヨアキムがモモを造り出したプラント”天の車“。
それを基に造られた戦略制圧艦メルカバ。
フィフス・エルサレムで初登場したときは、稼働と同時にグノーシスに襲撃されて終了という流れを予想していましたが、いやいや、ちゃんと日の目を見ましたね。
メルカバの演出がスキ
この、人智を超えた科学力に迎え入れられる感じ。
SFの醍醐味では、ないでしょうか!?
「うおぉぉぉぉ!」ってなりますよね!
入り口で待ち受ける雑兵には、ラビュリントスで披露できなかったE.S.アシェルのアニマ覚醒Lv.2の必殺技「フレアバスター」をお見舞い。
E.S.バトルだとHPの桁が違うので、分かりづらいですが、簡単に言うと、笑いがこみ上げるくらいオーバーキル。
中心部に着くと ー
モモがメルカバの構造を解析したところ、
メルカバの動力制御を司るシャフト(画像上の柱みたいな構造物)止めて、ディミトリのいる部屋へと続く通路を開通させる必要があると分かります。
簡単に言うと、E.S.⇨キャラ⇨E.S.⇨キャラという流れ。
そして、本ダンジョンで、前回GeMix!で入手した“恐るべきモノ”を実戦投入します!!
内部へと侵入したジギー。
ディミトリの思惑に恐怖し、脱走を決意するユーリエフ兵との出会い。
『俺には正気の沙汰とは思えん…。』
そうなのです。僕にも到底正気の沙汰とは思えないのです。
この、水着ジギーが!!
見よ、この鍛え上げられた肉体!まるで鋼の戦車!(サイボーグだからね)
シュノーケルも付いて、水陸両用!?
そして、胸当てかと思いきや、背ビレだと!?肌の露出面積を減少させているにも関わらず、反比例して跳ね上がる変態度!
くっ、これが真のソードフィッシュ(swordfish;メカジキ)の姿か!
メカジキはくちばし(吻)がチョーー長い魚です
あまりの水着の破壊力に敵は玉砕。
ついでに、全員水着にしてみました。
「ディミトリ・ユーリエフなど恐るるに足らず」とばかりに、完全に馬鹿にして水着でメルカバを練り歩きます。
さて、本題の攻略は、仕掛けをあれこれ破壊して、
ディミトリのいるメルカバ中枢に押し入ります。
しかし、中枢には誰の姿もなく、立ち尽くすJr.たち。
すると、背後から声がします。
『誰を探しているのかね?』
振り返るとそこにいたのは、セラーズでした。
要は、「ここに、ディミトリはいない、無駄足だったな」と言っているようです。
ジンは連邦の特殊作戦部隊にいたからでしょう、彼がセラーズだと知っているらしく、疑問を抱きます。
確かに、僕としても、セラーズがオルムスと組んでいたり、ディミトリと組んでいたりするので、不思議に思っていました。
どうやら、己の目的のために、長い物に巻かれていたようです。
そう言えば、セラーズがいつも椅子に座っているのは、ヨアキムに足を撃たれた後遺症からでしょうね。
そんなセラーズの野望のためにミルチアで犠牲になった人々のことを思い出し、Jr.は激怒しますが、
『U.R.T.V.貴様とて同じだろう』と言い返されます。
これは、Jr.がウ・ドゥ消滅の代償として自らの命を失うことに気づき、ウ・ドゥ消滅を放棄し仲間のU.R.T.V.が犠牲になったことを言っています。
ヨアキムに対しての発言と言い、人の良心をえぐるのが好きですね。
セラーズが言う“あの男”とは ー
いつも冷たく笑いながら淡々と話すセラーズですが、不意に声を荒げます。
『なぜだ!私と奴とどの程度の差があったというのだ!?』
『いや、これこそが奴との差だったのかもしれん。』
『所詮私も、奴という存在という人間のできの悪い模造品だったのだ。』
ここで、Jr.たちが知らなかった事実が次々と明かされることに!!
セラーズがJr.たちに教えたい3つのこと
【その1.ガイナン】
ガイナンは本作での登場頻度があまり多くないので、改めて紹介すると、
669とか666とかナンバーで呼んでいますが、U.R.T.V.の個体番号のことです。
669はガイナン、
666はJr.のことです。
今明かされる、ガイナンの造られた本当の目的!
…と言っても、プレイヤーはとっくに知っていますが(笑)
15年前ミルチアでJr.がレッドドラゴンを発動させ実行されるはずだった、ウ・ドゥ消滅。ディミトリの思惑では、不要になったJr.をガイナンが処分するはずでした。しかし、それを知ったガイナンがディミトリを殺害したことで、ディミトリの計画は阻止されました。
Jr.『!!』
セラーズ
『そして最終型番669には、更に別の目的があった。』
『それは ー ディミトリ・ユーリエフの再生。』
【その2.ディミトリの秘密】
セラーズが言うには、かつてU.M.N.黎明期に生体の転移実験が行われ、その実験体として多くのデザイナーズチャイルドが生み出されたとのこと。
ディミトリはそのデザイナーズチャイルドの最初の個体だと言います。
どうやら、ディミトリ自身がデザイナーズチャイルドだったことは、Jr.も知らなかったようですね。
今、明かされる衝撃の…!!
とは言え、これもプレイヤーはとっくに知っています(笑)
プレイヤーの方がキャラクターよりも情報に詳しいという、本作でたまにある現象。
そして、ディミトリは転送実験で生き残った唯一のデザイナーズチャイルドであり、そのときにウ・ドゥと接触し恐怖に支配されたらしい。
前パートでディミトリが数百年生きていることが分かりましたが、精神の転移能力を使って、肉体を次々に取り替えてきたわけですね。そして、この時代の憑代がガイナンだったと。
【その3.セラーズの目的】
ディミトリのウ・ドゥの恐怖克服プロジェクト。
なんと、それに必要な重要アイテムをJr.たちが持っていると言うのです!
上の会話、どういう意味かと言うと、ゾハルエミュレータというゾハルの模倣装置がディランダル内にあります。
エミュレータと言えば、ゲームのエミュレータが懐かしい…って、おっと、この話はここまでにしましょう。
なぜ、そんな超ヤバそうなものが積まれているかと言うと、ミルチアが消滅した際にヘルマーの指示で、ゾハルを狙う連中から守るために積まれています。最高ランクの重武装艦に置いておけば安全だろうということですね。
高笑いするセラーズ。
セラーズの目的は、ディミトリがゾハルエミュレータを手に入れるためにJr.たちを足止めしておくことでした。
ぼそりと、『それぐらいしか、できんのだからな。』と言うそれは、自身への失望を滲ませていて、ディミトリの野望により世界がどうなろうと構わないとやけになっているのではないでしょうか。
ゲームをしていると、敵の絶望に共感して切なくなることがありますよね。
してやったりと言わんばかりに、Jr.たちを嘲り笑いながらセラーズは去っていきますが、その笑いは、哀しさの余韻のように響きます。
デュランダル襲撃
デュランダルは、突如目前にゲートアウト(ワープ)してきたディミトリ軍に急襲されています。
デュランダルの乗務員が頭を撃ち抜かれたり、死体が転がっていたりと少々残虐なシーンがありますが、そのあたりはリアルさがあってしっかり表現していると感じます。1作目から変わりませんね。
シェリィが隔壁をブロックし敵の侵入を食い止めようにも、ディミトリに乗っ取られたガイナンによりことごとくロックを解除され、なすすべなし。
メリィ『そんなアホな』
そこへ、現れるガイナン ー
なぜ、敵とともにガイナンが現れたのか理解できないメリィたち。
メリィ『どうして ー ここに』
ガイナンはメリィの肩を抱くと、無造作にメリィの懐を撃ちます。
くっ!我らがサブヒロインをよくも!!
その様子を見ていたユリは、信じられない事態にガイナンの名を叫びますが、
ってユリいつからいたの?どこからきたの?
ガイナンの髪の色がスーパーサイヤ人のように輝き出し、
ディミトリ『まさか 君がここに居るとはな』
ユリがデュランダルに乗っているのは、KOS-MOS奪還作戦の流れでそのまま居残っているんでしょうから、連邦軍的には行方不明なのかな?
ディミトリはメリィたちの方へ向き直り、自己紹介。
『御機嫌よう。いや、初めましてと言った方が良いのかな?』
シェリィ『その体 ー ガイナン様の!?』
ディミトリいわく、「(この体は)なじむ、実に!なじむぞ(ジョジョ風)」だそうです。
お上に喧嘩売ってただで済むと思うな→あっそ
という会話が展開されたあと。
話は、核心に ー
ディミトリ『アルビテルコード』
シェリィ&メリィ『!!』
ディミトリ
『ヘルマーもなかなかいい趣味をしている。』
『こんなかわいらしいお嬢さんの中に解除コードを忍ばせていたとはな。』
アルビテルコードとはなんぞやという話は次回お話します!
とにかく、重要なコードがシェリィとメリィの中にあるらしい。
万事休すか。と思われる中!
身を潜めていたカナンがブリッジを飛び越えて、ディミトリに飛びかかる!!
THE・救世主現る!
が、ディミトリ側にも伏兵がおり、あっけなく10回転ぐらい転がされる!
シトリンは、過去のパートで一瞬登場しましたが、ディミトリと行動を共にしているU.R.T.V.です。
能力はJr.と同等らしく、ハイスペック戦闘型レアリエンのはずのカナンを簡単に負かしてしまいましたね。ということは、Jr.って結構強い?
デュランダルに漂う圧倒的絶望感。
次回、シェリィたちを救うために、Jr.が立ち上がります。
次回【パート30】
https://shumi-ame.com/xenosaga3_part30
前回【パート29】
ただひとり、失われた神の記録を解読し、神の力を引き出すことに成功した男、ヨアキム・ミズラヒ。
科学者として、ヨアキムへの対抗心と嫉妬心にセラーズはずっと取り憑かれていたのでしょう。オルムスやディミトリに力を貸していたのも、本当はヨアキムを超えたいという気持ちがあったのかもしれません。