子どもが小学生になり迎えたクリスマス。
我が子に初めてゲーム機を買いました。
初めてゲームをもらう子に対して、
父親として、ゲームの悪影響などの悩みを綴ってきたゲームブロガーとして、ゲームをこよなく愛するゲームファンとして、
何を言うべきか、ずいぶんと悩みました。
本記事では、初めてゲームをもらう子のゲームの遊び方について我が家で決めたことを紹介します。
これが正解とは思いませんが、今までのゲーム活動で考えてきたことを活かした解答ができたのではと思っています。
何を言うべき?
まず、はじめに思いついたことは、ゲームについて言われている「頭が悪くなる」だの、「中毒になる」だのは過剰な表現だと教えてあげることです。
しかし、冷静に考えてみて、ゲームの右も左も分からない子どもに、「怖くないよ!大丈夫だよ!」と言うのはどうでしょう?
子どもからすれば意味が分からなくてポカンなうえに、洗脳のような怖さを感じます。
もし他人に「怖くないよ!大丈夫だよ!」と趣味を勧められたら、怖くないですか?
むしろその言葉が印象付けられて、ゲームにネガティブなイメージをもってしまいそうです。
ブログをやってきたせいか神経質になっていると反省して、子どもから聞かれるときまで敢えて話す必要はないと結論しました。
「じゃあ、何も心配することないから、ゲームを好きにやらせたら良いじゃないか。」となりそうです。
しかし、自分自身のゲーム人生を振り返ってみて、悩みのタネが時間の問題です。
ゲームと時間の問題
大別すると、次の2点
特にゲームに言えること
ゲームに限らず時間の使い方全般
に言えることがあるでしょう。
まず、ゲームの特性については、話しておく責任があると思いました。
それは、ゲームはその他の娯楽と比較して、コンピューターが実に省エネかつ効率的に”楽しい”を供給してくれる点です。(ゲームの”楽しい”が単純な快楽とは限らない)
これはずいぶんな言い方ですが、ゲームは素人では決して作り得ないハイクオリティの映像、音楽、アクション、想像の世界があります。それらを結集した遊びとして素晴らしい面がたくさんあります。
とは言え悪い面で捉えれば、楽にずっと楽しいからずっと遊ぶが起きるわけです。
(小学生にとってゲームは難しいと思うので”楽”は簡単という意味ではない)
もちろん、ゲームじゃなくてもスポーツにしろ、読書にしろ好きなことには膨大な時間を注ぐでしょう。
ましてや、時間の使い方はゲームがどうこう以前の問題で、有意義に使うのか無為に過ごすのかは本人の価値観の問題です。
だから、時間の使い方の問題はゲームに限った話ではないけど、確かにゲームは時間を多く使いやすい性質はあるということです。
そのため、僕は我が子には時間の使い方に気をつけて欲しいと思いました。
ゲームよりも大事なことを優先する
時間の使い方を上手にできるようになるには、どうしたら良いでしょうか。
日本で一番ポピュラーな方法といえば、時間制限でしょう。
時間を規制すれば、延々とやってしまうことはないでしょうが、時間の使い方が上手になることはないと思います。それは本人が時間の使い方を決定しているわけではなく、本人の意思に関係なく他人から強制されているだけです。
そうではなく、自分の意思でコントロールできるようになって欲しいと思います。
まぁそれが難しくて、僕自身30歳を過ぎてもその難しさに悶え苦しんでいますからね⋯
家族と趣味と仕事のバランス取るのハードすぎ!
僕は時間の使い方の上手さは優先順位の付け方の上手さだと思っています。
複数のタスクが同時に存在しているときに、正しい方を選択できれば良いわけです。
ゲームをやりたいけど、宿題をまだやっていないときは宿題をするというふうに。
そこで、我が子にとって大事なことを確認をすることにしました。
一番大切なものは家族だと思います。
家族を大事に思う気持ち。困っている家族を助ける、家族を困らせない、家族の約束事を守る、家族の中での自分の仕事をやる。
それと同じぐらい大切なこととして、本人自身の人生があります。
人生の目標に向かってコミットする。
でも、小学1年生に人生がどうだの、目標がどうだの言っても仕方がありませんよね。
ですが、子どもが人生にコミットする場として学校があります。
学校で勉強して知識や論理を身に着け、学校できまりを守ることと集団生活社会を送る練習をする。
今は学校を頑張ることが子どもにとって人生を頑張ることになるでしょう。
だから、この家族と学校を優先するということを子どもに伝えることにしました。
ゲームをやる or やっているとき、ゲームか家族や学校のこととどちらか選択を迫られたときに、家族や学校を選んでくれればいいのです。
我が家のゲームのルール
実際に家族と話したことを紹介します。
<話したこと>
- 我が子にとって大事にすべきことを確認する
- ゲームを遊ぶルールを決める
1.の大事にすべきことは先程お話したとおり。下のような問いかけをしました。
「ゲームはとっても楽しいけど、いっぱい時間がかかるから、ルールを決めようか」
「(我が子)の大事なことは分かる?」
「パパやママや兄弟のお手伝いはするんだよ。お約束は守ってね」
「下の子を放っておいてゲームしてたらダメだよ」
「パパやママや兄弟はゲームよりも大事だよ」
「学校の宿題や準備、片付けはちゃんとするんだよ」
「学校のことはゲームよりも大事だよ」
子どもは分かった!と元気良く答えました。家族を当てるのはさすがに難しいので僕が言ってしまいましたが、学校は子ども自身でちょっと考えて正解しました。
正直なところ、大事にすべきことさえ守ってもらえれば、時間制限などのルール決めは不要と僕は考えていましたが、妻は時間制限が必要という考えでした。
妻「ゲームは1日1時間まで」
と飛び出すセリフ。
高橋名人の言葉が社会に息づいている嬉しさとゲームの時間を制限する合言葉になっている切なさが入り混じりますね
まぁ、子どもが小さいうちは自己管理がまだ難しいでしょうから、制限を設けることはやぶさかではありません。(決して奥さんが怖いわけではありませんよ!)
ちょうど子どもに買ったゲームは、ニンテンドースイッチだったので、みまもり機能を使ってゲームの時間を制限しました。
ただ、ルールとして紙に書いたのは、「ゲームは1日1時間」ではなく「ゲームの時間はパパとママが決める」でした。何時間か決める前にそもそも遊ぶ時間を親が勝手に決めることに了承を得ておくのがマナーだと思ったからです。
それに時間は子どもの成長と遊び方に合わせて柔軟に決めれば良いんです。
まぁ、定番のアレが起きるでしょうが、理解のある父親の姿を見せることでしょう。
「え?今いいところ?セーブポイントまで待って?大丈夫だよ。パパがゲームのシステムを理解した上で合理的な判決をくだすからね。」
我が子からは、テレビから離れて見る、ゲームをするときはメガネをかける(我が子はメガネをかけています)という意見が出ました。
よく分かってるなーと素直に感心
おうちのルールを決めるときはいつもですが、子どももノリノリで意見を言ってくれます。
そして出来上がった我が家の「ゲームのルール」第1弾がこちら。
学校の宿題や準備、片付けはゲームよりも大事
ゲームをするときは離れて見る
ゲームをするときはメガネをかける
ゲームの時間はパパとママが決める
大事なことの部分は子どもの年齢によって、問いかけの仕方やルールの書き方が変わるでしょう。
家族や学校のことを優先させるのは良いですが、守備範囲が広すぎてなんでもかんでも「家族・学校」という合言葉を使って言う事を聞かせるのは良くないので、親として乱用しないように心がけなければいけませんね。
小学校高学年になれば、
①なぜ大事なのか子どもに理由を説明して理解してもらう➔②より限定的、具体的なルールを決めるということができるかも知れません。
このルールはずっとそのままではなく、子どもの成長とともに更新していきたいと思います。
ルールが良いかどうかはまだ分かりませんが、頭ごなしに時間だけ制限する場合やまったくルールを作らず放置するよりも随分マシではないかと思っています。
この記事が皆さんの参考になれば幸いですし、ご意見をいただいても喜びます。
それでは、良いゲームライフを
【余談】
僕自身はゲーム大好きですが、我が子にゲームを見せたり、させたりすることはほとんどありませんでした。
僕はたいてい子どもが寝てから自室に籠もってゲームしています
理由は以前「子どもにゲームを買うか迷う理由」という記事に書きましたが、自分の趣味を子どもに押し付けたくなかったからです。
そんな具合で、子どもがゲームが欲しいというようになったら買おうと思っていましたが、その時は意外と早くやってきました。
子どもが友達の家でゲームで遊んでハマるという、あるあるですね。
我が子「パパ、スイッチ(ゲーム)が欲しい」
なんて言われたら、どうですかみなさん?
自分と同じ道を歩み出そうとしている我が子にグッときませんか?きますよね?!
パパ「サンタさんにお願いしてみて」
(内心:よし、わかった。パパに任せておけ)
家電量販店へ行き、NINTENDO SWITCHの有機ELモデル、カラーは断固ネオンブルー・ネオンレッドで在庫を問い合わせ。
スマブラSPのソフト、追加コンテンツのダウンロードパスも抜かりなく。
おっと、プロコンを忘れちゃいけません。
でも、あげるのはパパじゃなくてサンタさんですから、クリスマスの夜中に枕元に忍ばせておくのが作法というものです。
翌日、飛び跳ねる我が子を見て、「サンタさん、そんな良いものくれたんだ。良かったね!」と言いながら、まだサンタを信じている我が子が可愛く見えました。
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