ロート・マンテルからヴェクター第一開発局に突如もたらされるKOS-MOS廃棄処分の通告。一方、そのころ、あちらこちらで、スパイ活動やら、ネピリムやら、オルムスやら、ヴィルヘルムやら、接触小委員やらが、それぞれなんだかんだと言っていた。アレン君の恋模様は如何に!?
夜の公園デート
デュランダルに来てほしいとのユリからの連絡を聞いたシオンは、約束がおじゃんになったアレン君とのディナーの埋め合わせに、アレン君を誘います。
ふたりの仲は進展するのでしょうか!?
ふたりはテイクアウトの軽食らしきもの(プロシュート*らしい)を頬張っています。
*豚のもも肉のハムのこと。 スタンド使いのことではない。
夜の公園デートですか。レストランでディナーよりもロマンチックで良いですね。
そして、アレン君が渾身のすかした顔を見せつける!
うっかり、シチュエーションとか口走っちゃうアレン君もドジっ子だけど、シオンも『シチュエーション?』とボケているから、まったくもってふたりとも、すっとこどっこい。
終いには、アレン君飲み物(コーヒーとか?)をこぼす始末。
シオンは楽しんでいる様子だけど、リアルでやったら女子にドン引きされるやつやで…
微笑ましく言葉を交わすふたりでしたが、シオンが突然元彼ケビンの話を始めます!
見てください、アレン君の表情を、とてもいたたまれません。
シオンやめてあげて!、ピュアボーイのヒットポイントは0よ!
シオンさん、この期に及んで鈍感すぎやしません?
前回のホテルでは良い感じでしたが、まだアレン君は恋愛対象として見られていないようです。
このデートで急接近すると思いきや、むしろ心の距離を露呈させる結果に…
アレン君。がんばれ…。
“カナン”とは
カナン『いつまで、そこにいるつもりだ?』
次の瞬間、突如ドクトゥスが姿を現す。
ドクトゥスはどうやら光学迷彩で姿を隠していたようですが、カナンには筒抜けだったようですね。
そして、ドクトゥスはカナンに正体を明かすように詰め寄ります。
ドクトゥス『ヴェクターの機密データにのみ記載されている。監視用プログラムの名称』、『プログラム・カナン』
ドクトゥスはカナンの反応から、本当に彼が何も知らないと判断したようで、
『なるほど、本人にさえ知らされていない機能ってわけね。』、『いいわ、信じてあげる。』
と声を穏やかにします。
パート10でシオンと話していたときは、レアリエンのカナンかは分からないという話でしたが、その後ドクトゥスが調べた結果、レアリエンのカナンに行き着いたのでしょう。
そして、ドクトゥスはカナンに何かを手渡します。
カナン『これは?』
ドクトゥス『ヴェクターから手に入れた、プログラム・カナンに関する断片情報よ。』、『真偽を確かめたいのなら、自力でがんばることね。』
データを渡したドクトゥスは、去り際カナンに忠告をします。
『そのプログラムは、あなたの行動に何かしらの影響を与えているはずよ。』、『もし、私達の邪魔をするようなら、それが貴方の意思でないとしても、』・・・
カナンがヴェクターの監視プログラムなら、シオンたちに協力していることや、S-Divisionの侵入を手伝ったことも、プログラムの影響ではないかと勘ぐってしまいますね。
もし彼が本当に監視プログラムであれば、機密データを渡すことは非常にリスクが高いと思います。それにも関わらず、ドクトゥスがカナンに情報を渡し助言したことは、好意や信頼の証でしょう。
だから、いちいち『レアリエン』と呼んでからかっているのも、馬鹿にしているというより愛情表現の一種なんじゃないかと思います。
ドクトゥス、口は悪いけど意外と良い人かも知れません。
デュランダル
ホテルで目を覚ましたシオンは、ユリと約束したデュランダルへ向かいます。
エントランス
Jr.やジギー、モモとご対面。
そして、シオンの兄ジンも。
シオン『に、兄さん!?』
兄がいるのをすっかり忘れていたというシオンですが、
ユリとデュランダルに兄が同行していることについて話してたでしょ!?
つまり、これは『兄さん、いたの?』(すっとぼけ)
ということですね。
ウヅキ兄妹は、妹にあれこれ言いたくなる兄と、うるさがる妹がお家芸です。
ふたりのやり取りに『くくく、シオンも全然変わんねぇな。』とJr.は笑います。
ブリッジ
シオンにKOS-MOSの廃棄について聞いているか尋ねるユリでしたが、シオンは知らない様子。
アレン君言ってないの!?
信じられないという様子でショックを受けるシオンでしたが、
ユリは『気持ちはわかるけど 落ち込んでいる暇はないわ。』、『話を聞いて、どうするか決断して頂戴。』と言います。
ところで、僕は何気なくこの場に存在しているミユキが気になってしょうがない。
そして、ユリとJr.が消失したエルザの話を始めます。
どうやら、レンヌ・ル・シャトーで出現した超球面体は、現在縮小を始めておりこのままでは消滅してしまうらしい。
その前に、エルザを救い出さなければならないのです。
そして、超球面体を破る方法は唯一つ、クライン・ポイントと呼ばれる場所を高出力の兵器で打ち抜き、空間を逆転させること。
Jr.(&プレイヤー)『むちゃくちゃだぜ そんな事できんのかよ?』
本当はJr.のニュアンスと違うけど、プレイヤーの気持ちを代弁しているとしか思えない(笑)
ここで、ユリの言わんとしていることを察するシオン。
シオン『そうか!KOS-MOSよ、KOS-MOSの相転移ユニット!』
当然ながら、アレン君はそんなことは無理だと言いますが、ユリはこのやりとりをカナンと既に済ませていますので、”待っていました”とばかりに本題に移ります。
ユリ『KOS-MOSは現在プロジェクトゾハルの施設内で処分される事になっているわ。』
ジギー『まさか、KOS-MOSを盗み出すというのか?』
とワクワクの展開になってきたところで、ユリは潜入に関しては手引するが、危険なことには変わりない。決めるのはあなた達。と覚悟を問います。
シオン『いいわ、やります。』
とシオンが答え、KOS-MOS奪還計画が決まります。
…ちなみに、シオンしか了解してないけど、みんな『シオンがやるなら俺(私)もやる!』というノリでしょうか。いや、みんな喋りだしたら画面がうるさいことになりますしね(大人の事情)。
あと、プレイ中気づきませんでしたが、カナンもいますね。
ユリ『決行は今夜よ。』
「え、早すぎ!」とプレイヤーが思っているうちに、シオンは何やら表情を曇らせ…
シオン再び倒れる。
またかい!ゼノサーガⅢ終了まで体が持つの!?
休息室
シオンを看病していたアレン君と入れ替わりに、兄ジンが休息室に入ります。
ジンはシオンがスキエンティアと協力し、ヴェクターを探っていたことをとっくに知っていた様子で、シオンの行動に
『やめろと言っても 聞くようなたまでもないでしょう。』と諦め混じりに一言。
シオンも『よく存じていらっしゃる。』と返します。
そして、ジンはベッドに漢方薬を置いてその場を後にします。
兄妹ならではの、気の置けないやりとり、微笑ましい
シオンは兄とギクシャクしていると言っていましたが、全然そんな雰囲気は感じられませんね。
これで、兄とのわだかまりは無くなったんじゃないでしょうか。
宇宙港
~デュランダルから出て宇宙港で話すシオンとユリ~
ユリはシオンの現状に『うらやましいわね』、『ヴェクターをやめたあなたは、信じている道を歩んでいるように見えるわ』と言います。
そして言葉を続けます。
ユリ『その点、私はまた性懲りもなくこんな事―をしている』
ユリは亡き夫ヨアキム・ミズラヒ博士の起こした事、第二ミルチアでのゾハルの暴走に妻として負い目を感じつづけてきたことを明かし、世間に自分を認めさせるためにオメガという”あってはならない”兵器を開発していることを恥じ入るように語ります。
それを聞いたシオンは、『KOS-MOSも― 本来あってはならないモノなんでしょうか?』と不安を口にします。
しかし、ユリは『彼女は兵器ではないわ』、『何かとても大切なモノを持っているような気がするの。』と明るく返します。
ユリ
『タンパク質の集合体である我々と、機械の彼女に、一体どれほどの差があるというのかしら。』
『私達にココロが意識があるのなら、機械である彼女にもあるのは自明の理。』
ハッとさせられるシーンですね。人間と機械は体を構成する物質が違うだけ、だったら心があってもおかしくない。
「機械が心を持つとはどういう意味なのか」という、多くのロボット好きが思いを馳せる哲学的問いがなされています。
僕が本作に期待する問いのひとつであり、どういう答えを出してくるのか楽しみです!
シオンはKOS-MOSにココロが宿っていることを望んでいるのか、もしくはそうではないのか、自分自身分からない様子。
そんなシオンにユリは、信じることが創造した者の責任だと言います。
統合先進技術試験場
作戦の集合場所をホテルのロビーとした一行。
シオンは『ホテルに集合する前に準備を万端にしておいた方がいいかもね…』というRPGお約束の「これから戦闘だから、準備しとけよ」メッセージをつぶやく。
と言っても、とっくに散策は済んでいるので、準備は万端。やっと戦闘か…
<スキルシステム>スタイルライン
ホテルのロビーに到着したところで、アレン君が戦闘お役立ち情報を提供し始めます。
<スキルシステム>スタイルライン
本作のスキル(技)を修得する方法は
- レベルアップ
- スキルツリー(下図)に表示されたスキルをポイント(SP)を消費して覚える
の二通りの方法があります。
スタイルラインは分岐しており、特定のクエストやイベントをクリアすると拡張されていくようです。
ドラクエⅪやFFXⅢのスキルシステムのようにプレイヤーが直感的にキャラクターの性能を取捨選択していく形式は、キャラクター育成が楽しいですよね!
そして、アレン君によるとミユキが潜入の段取りをつけるなどと、とんでもないことを言い始める。
シオン一行、絶体絶命か!?
潜入~supported by ミユキ~
のっけから大声でシオンたちを危険に誘うミユキ。
やはり彼女はマジモンだぜ・・・
シオンもしっかり釘を刺します。
「なぜ、ミユキに頼んだ?」という、すべての方が抱く疑問の答えがこちら。
『他に頼れる人 いなかったんだから。』(虚ろな目)
それでデュランダルにミユキがいたのね。
ミユキいわく、『いざという時の用意もしてきたから警備との戦闘もばっちり』らしいので、どうやら“いざという時が来る”ことが確定しました!
そんなやりとりに、アレン君だけでなくケイオスやJr.も笑い出します。
まぁ、なんだかんだ言ってミユキはムードメーカーとして皆の役に立っているようですね!
次回、KOS-MOS奪還のため内部に潜入します!
次回【パート12】
前回【パート10】