浮遊大陸の古代神殿にて、T-elosと赤の外套者のドッキリ奇襲を受ける!戦闘力4.75倍のT-elos相手に大健闘するKOS-MOSだったが、とうとう破壊されてしまう。その光景にシオンが絶叫するとともに、シオンのペンダントが光り出し、KOS-MOSから溢れる光が浮遊大陸を飲み込む。赤の外套者とヴィルヘルムはご満悦!
シオンの夢
4章開始直後、はてさてどうなるかと、前のめりでコントローラーを握っていると、
あら?
あらら?
満点の星空の下で、顔を見れば前髪しだれるシオン!恰好を見れば水着!?
巷で流行りのナイトプールに入ったあとかな?
…いやいや、襟とボタンがあるからシャツではないか。
これはいったい!?
すると、もうひとりの登場人物が現れる。
『遥か昔、人は止むに止まれぬ事態に追われ宇宙に進出し、以来4000年の間、隣人と呼べる生命体との出会いは叶わなかった。』
上半身裸にズボンを履いたケビン!
違う!これはプールではない!!
シオンもよく見ると、パパパ、Panties!?
シオン
『もしそうなら、私達は滅びる事を運命づけられている存在なのかもしれない―』
『まるで宇宙が私達を拒絶しているかのよう―』
落ち着け状況を理解するんだ…
ケビン『宇宙を拒絶しているのは、むしろ僕たちの方なのかもしれない。』
シオン『先輩はその為にKOS-MOSを―?』
右手にベッド。左手にスネークソファー。
え?これ完全にホテル。
つまり、リゾートホテル!
ケビン
『何も出来なかった事への贖罪か、全てを奪った者への復讐か―正直、解らなくなる時があるよ。』
『でもこれだけは言える。』
僕も、なんとなく解ってきたぞ…
シオン『今は― 先輩の望みを叶えてあげたい。』
ケビンはシオンの首にペンダントをかけます。
右に見える緑のボトルに金色のネック、シャンパーン!
ふたりでグラスを傾け合ったんだな!?
ケビン
『僕の歩もうとしている道は間違っているのかも知れない』
『一緒に歩いてくれるかい?』
シオン『先輩―』
センパーーーーーーーーーーーイ!!!
事後でしたぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!
大変失礼いたしました。
解説します。
これは、ケビンの生前のシーンです。
この頃、KOS-MOSのプロトタイプをケビンが開発しており、後輩のシオンはそれを手伝っています。
ふたりが恋人だったことはパート3で説明しましたが、ここで初めてお互いの気持ちを伝えあい関係が進展したんですね。
そして、ケビンがシオンにペンダントを渡しています。なので、シオンのペンダントはもともとケビンのもので、母親の形見だったことが分かりました。
ここでハッと気づいたのですが、パート1において惑星ミクタムが崩壊する中、母親が子供を脱出ポッドで逃がすシーンがありました。
その別れ際、子供にペンダントを渡しています。
ということは、その子供がケビンだったということです。
実は、このシーンは前作「ゼノサーガⅠ・Ⅱ」にもありました。なので、パート1の時点で気づけたのですが、僕ときたら完全にすっとこどっこい
※ただし、原作Ⅰ、Ⅱではこのシーンは未収録だったので、原作のみプレイした方にとっては初シーンのはずです。
子供は新キャラクターじゃないかとか言っていたのが恥ずかしくて穴があったら入りたい…
ちなみに、「ゼノサーガⅠ・Ⅱ」では、このシーンは普通に服を着ていた(たぶんDSだから)ので、まさかこんなピュアボーイ激震の濡れ場だったとは…
最期のキスシーンもムービーに力が入っていてキャラの動きやカメラワークがイイ!本作のムービーのセンスの良さが光っています。
え。動画?アップするのも恥ずかしいのでお許しを!!
どおりで、本ソフトがCEROの区分C(15歳以上対象)だったわけですね。
ウ・ドゥ
星空に照らされるシオンとケビンがズームアウトして行き、禍々しく歪んだ赤の画面に―
『シオン―』
『お前は喜んでいるのか?』
ウ・ドゥがシオンの心を感じ取っているようです。
シオン
『ええ、素敵な思い出よ。』
『あの人と過ごした日々。日溜まり― 温もり―』
幸せな記憶に浸るシオン。その欲望を引き出そうとでもするかのように、ウ・ドゥが囁きます。
永劫に 何度生まれ変わったとしても
このフレーズはニーチェが著書「ツァラトゥストラはかく語りき」で表現した「永劫回帰」の思想を意識したものでしょう。
永劫回帰する世界では、あらゆる物事は寸分違わず繰り返されます。
最後に、シオンは答えます。
『でも―』
果たして、このシーンの意味とは。
そして、シオンは永劫回帰を望むのでしょうか。
森
シオンが目を覚ますと、見知らぬ森の中にいました。
“森”ってなんだよとお思いの方、本当にマップ名は森です。
うっそうとした森に「もしかしてロスト・エルサレムに来たのかな?」、と思いつつ「シオンひとりで攻略か、きついな」と不安になりながら隣のマップに進むと、
森の茂みから飛び出したJr.に押さえつけられるシオン。
みんな先に目を覚まして合流していたようですね。
しかし、KOS-MOSやエルザの居場所は分からないため、探すことに。
とりあえず、メンバーが揃って一安心。
道中、シオンが何かに気付き、声を強張らせます。
シオン『そんな― ウソ― ウソよね―? 兄さん―』
それを見た、ジンやJr.たちも愕然とします。
ラビュリントスとは…いろいろあるので箇条書きにしました。
- 15年前にヨアキム・ミズラヒが局所事象変異(ゾハル暴走)を起こした場所。
- ヨアキム・ミズラヒがゾハルを研究していた研究施設。
- シオンの母が入院していた重篤神経症治療施設があった。
事件の背景まで言うとややこしいので、折を見て説明いたします。
Jr.はラビュリントスが存在することから、この場所は事件前の旧ミルチアだと踏みます。
補足すると、前作にてKOS-MOSにエンセフェロンダイブ(記憶領域に侵入)を行った際、ここにいるメンバー全員(ジンを除く)が事件直後の旧ミルチアに飛ばされるという経験をしています。
なので、今シオン達が直面している事態もKOS-MOSがキーとなって起きたとすれば、辻褄が合います。
でも、なんでKOS-MOSと旧ミルチアが結びついているのかは本作の謎です!
戦闘
なぜか知らないけれど、森の中には敵兵士やロボットがうろついており、ちょいと手強い。
キレイ好きな僕は、敵を全て掃討しながら進むと、
銃声が!
連邦の兵士が戦闘用レアリエンに襲われていました。
シオンは『見殺しにはできない』と言い、助けることに。
この時代のレアリエン(特に戦闘用)は感情抑制を施されているため、自分の意思ではなく誰かの命令で戦う戦闘マシンのような存在です。
なんで、レアリエンと連邦兵士が戦っているかと言うと、
ヨアキムが創設した研究機関(U-TIC機関)はオルムス(移民船団)系の人間で占められており、ゾハルによる星団支配を目論み、連邦政府に反乱を起こしました。
U-TIC機関では、レアリエンの開発が行われており、戦闘用レアリエンは機関にとっての兵士だと言うことです。
とかなんとか、ちゃんとデータベースを読まないと分からないので、ゼノサーガはボーッとプレイしてちゃダメですね。
レアリエンを倒すと、
連邦兵士の顔に見覚えが、
なんと、助けた連邦兵士は15年前のバージルでした。(まだ中尉じゃありません)
助けたシオンたちに警戒を解かず、『射殺する』とか物騒なことのたまうバージルでしたが、傷は深く、気を失います。
Jr.『こいつ、テスタメントだったんだろう?』
バージルが青の外套者になることは分かっているので、みな戸惑いを見せますが、シオンは彼を助けようと訴えます。
このままでは命が危ない状況に、みんな心中覚悟を決めた様子で、応急処置を施し彼を安全な場所に運ぶことにします。
「目の前で傷ついた人がいたら、たとえ敵であろうと見捨ててはおけない」これは現実でも大切な正義ですね。
どこかバージルを手当てできる場所がないか探していると、女性が立っており歩き去っていく様子が見えました。
シオンは女性に心当たりがあり、『彼女を追えば、古い教会へ行けるはずよ。』と言います。
もちろん、他に行く当てもなく、
ジン『迷っている暇はない、そこへ彼を運びましょう。』
教会を目指します。
文量が多くなったので、今回はこのへんで。
次回【パート16】
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