ラビュリントスを脱出を目の前にして、シオンは母を接続実験から救うために単身引き返す。施設に戻ったシオンの前に赤い外套者が現れ、思わせぶりにやけに馴れ馴れしい態度でシオンににじり寄る。仕上げに元カレのサプライズ顔出しを受けたシオンは完全に気が動転して、U-TIC兵に捕まるもそれどころではなく、ケビンの名を叫び続けた。
更新が遅くなり申し訳ありませんでした。実は、本作エピソードⅢ[6章クリア時点]での、考察記事を書いておりました。
用語や設定について、自分なりに調べて解説してみたので、プレイ日記をお読みの方は、読んでいただけると本作の理解が深まるかも知れませんし、…深まらないかもしれません
拘束
U-TIC機関兵に捕まったシオンは、拘束されて取調室(?)にいます。
赤い外套者との対面を振り返り、あれは本当だったのか、死んだはずのケビンがどうして存在しているのか理解できずにいます。
問答する中、死んだはずのバージルもテスタメントとなって現れたことに思い至ります。
― 死んだはずの人間が、テスタメントとして甦る ―
そして、『迎えに来たんだよ』とケビンが言っていたその意味は ―
シオン『テスタメントは私達の敵ではないの ―?』
テスタメントは果たして味方なのか、敵なのか。
シオンがヴィルヘルムの求めるグノーシスを誘う巫女だとすれば、ヴィルヘルムたちの目的を果たすためにシオンが必要なのでしょう。
シオンが特別な素質を持つ人間なのだとしたら、ヴィルヘルムたちにとっても仲間に迎え入れようとすることはあながち嘘とも言えないのかも知れません。
しかし、ケビンがシオンを求める理由が目的を果たすためだけだとしたら、過去のふたりの関係が偽りだったということですから、シオンにとってあまりに残酷な仕打ちのように思えます…
監視室からマーグリスたちがシオンについて話しています。
そして、マーグリスはシオンを見て何か勘付いたようで、
『ペレグリー、気がついたか?あの目 ― 奴とそっくりの目だ。』
『我らに逆らい続ける、あの目はそういう者の目だ。』
と言います。
奴とは、おそらくジンのことでしょう。
この時点で、マーグリスは表向きは星団連邦特殊作戦軍大佐であり、ジンの上官にあたります。
対してジンはミルチアに潜入しU-TIC機関に対して諜報活動を行っています。
とは言え、マーグリスの裏切りをジンが指摘しているとは考えにくいので、(してたら大変なことになるので)、ジンがU-TIC機関の邪魔をしていることが不愉快なことと、もしかしたらジンがマーグリスの裏切りに勘付いており、ふたりの間に不穏な空気が流れているのかも知れません。
そして、マーグリスがペレグリーにこのことを尋ねている訳は、ジンとペレグリーが過去におそらくイイ関係にあったことが作中の演出で醸し出されているので、それに対する当てつけを込めて聞いているんでしょう。
ただ、ジンとペレグリーの関係はぼかされているので謎です。だって、ゼノサーガだもの。
マーグリスは、シオンがスオウとケビンというゾハル計画の中心人物に接触していることから、計画の詳細についてシオンが知っていることを疑い、尋問にスオウとケビンを参加させることを命令します。
ケビン&スオウ
スオウ『ウィニコット!』
スオウは声を荒げてケビンを問い詰めます。
スオウは、アスラ27式が現状では敵味方の区別がつかず、無差別に破壊行為を行う危険性があり、使用すべきではないと言います。
しかし、ケビンこの顔!(腹が立つ!)
スオウは立場も年齢も上のはずですが、スオウの剣幕に物ともせず、馬鹿にしたように言い返します。『戦闘で、予定通りの性能は出せる。それで充分でしょう。』
最高にとんがってやがる!!
ケビン『どの道、ネピリムの歌声が使用されれば、全ては解決します。』
スオウ、反対していますね。
スオウはマーグリスらの計画に加担しつつも、道義心は持っているようですね。
レメトゲンとは、ゾハルの制御プログラム。
ネピリムの歌声は、神の遺物であり、ゾハルの制御装置の一つです。
ケビン
『ここであのシステムを使わなければ、今までの苦労が水の泡になる。』
『貴方だって、その為に連邦を裏切ったのでしょう?』
ここで、真実が少し垣間見えました。
どうやら、スオウは娘のシオンを救う為に行動しているらしい。
そして、その過程で妻を犠牲にしてしまったらしい。
とすると、やはりスオウは冷徹な男なのではなく、娘を大切に想っているんですね。そこは、一安心しました。
しかし、シオンを救うってどういうことでしょう?
今までスオウの妻だけが問題を抱えているイメージでしたが、シオンも何かの命に関わる問題を抱えているということでしょうか。
尋問
シオンのいる部屋に、マーグリスと彼に呼ばれたスオウ、ケビンが入ってきます。
シオンときたら、マーグリスを見た瞬間、名前を叫んじゃうとかすっとこどっこい!!
うかつすぎる!
のっけから絶体絶命!!
うーん、この流れ、
敵の名前を呼ぶ(怪しさ100倍増し)何を聞いても無駄よ
ギャグかな?
そして、スオウとケビンによる尋問が始まります。
スオウ『正直に答えてくれ。君はアニマの器の事をどこまで知っているのだ。』
ケビン『黙秘しても無駄ですよ。』
シオンさん!何を言っている!?
何も話す事などないわっめっちゃ、話してるぅぅ!!
て、家族の事情に突っ込むようなこと聞いたら、明らかに怪しい、バレますよ!?
スオウ『何なのだ君は ―!?』
スオウのリアクションに同意せざるを得ない。
ケビン
『なかなか元気じゃないですか ―』
『いいですか。あなた達がアニマの器を、機動兵器のリアクターとして利用している事は、すでに確認済みだ。』
ここへ来て、ヤング元カレもアニマの器にヴェクターが絡んでることをバラしちゃう始末!
えへぇ!?極秘情報ってどういう意味だっけ!?
さすがカップル、似た者同士です。
ところで、この世界でシオンとケビンは面識があるのに一切触れていないのはなぜなのか。
すごいいぃぃぃ!シオンこんな鋭角で切り込むなんて、恐れ知らず!!
オルムスはまだ表舞台に出ていないから、オルムスの名前を出すのはさすがにまずいんじゃ?
シオンさん賢い脳みそはどうしちゃったの!?
尋問はここで一旦中断され、マーグリスから死ぬより辛い目に会う事を覚悟するように言われます。
いやはや、凄まじい情報戦でしたね。
攻撃こそ最大の防御と言わんばかりに、秘密をボロッボロ喋ることで、相手を牽制するという食うか食われるかの心理戦。それが見事に功を奏し、尋問もあっさり終わりました。違うか…
ところで尋問って何だっけ?
エルザでは
ジン&アレン
ジンがキャビンで独り思案していると、アレン君が入って来ます。
アレン君はジンに言いたいことがあるものの、言えないようで黙ってしまいます。
すると、ジンは入って来たのがアレン君だと勘付いており、振り返らずに話の口火を切ります。
アレン君はシオンが心配で居ても立っても居られなかった様子。
ジンに言いにくいのは、シオンの兄であること、潜入に参加しなかった自分が口を出す資格がないと思われること、ジンの纏っているオーラが近寄りがたいことなど色々な理由があるでしょう
アレン君の質問に対し、ジンは『アレのワガママで、皆を危険な目にあわせるわけにはいかないでしょう。』と、想像以上にシオンを突き放したような言い草なので、僕もあっけにとられました。
普段大人しいアレン君もこの態度に、思わず怒りを露わにします。
それでも、まずいことを言ってしまったと後悔したようで、『あ、あの、すみません ― 言い過ぎました。』と謝ります。
うーん。このくらい遠慮した物腰というものもアレン君の美徳なのかなと思ったり。
ジンは『アレン君 ― あれが心配なのは皆同じです。少し、落ち着きましょう。』と言い、
そして、ジンは次のように言います。
シオンは、グノーシス・テロ(作中ではエピソードのみ紹介)をきっかけに、父親がU-TIC機関にレメトゲンを提供する橋渡しとなった事、そして兄がその事実を隠していた事を知ってしまった。
そのためシオンは、半分は父や兄に対する当て擦りで行動している。
そのような脆弱な心の状態でこの先の出来事に耐えられるか不安である。
確かに、ゼノサーガ3においてシオンは父への不信感からヴェクターを退社し、スキエンティアと協力しS-Divisionに潜入するという大胆な行動をとってきました。また、兄とのわだかまりを感じさせる場面もありました。過去のミルチアに潜入してからは、なりふり構わずという様子です。
ずっと、シオンは父や兄への怒りに突き動かされて行動していることが分かります。
ジンは、ミルチアにシオンの知ってはならない真実 ― “何か”があるのではないかと言います。
僕は、てっきりジンが真実を知っていると思っていましたが、ジンも知らないようですね。
ここで、ジンから重要な秘密が明かされます。
シオンの母アオイがシオンと同じ様な症状だった ―
ということは、アオイもシオンと同じく、ウ・ドゥに侵されていたことになります。
アオイが昏睡状態に陥った原因がウ・ドゥだったとしたら、シオンもこのままでは意識を失ってしまうということでしょう。
なんとなく、スオウが連邦を裏切った理由も見えてきましたね。
このシーン、ジンはアレン君だからこそ、こういう言い方をしているのかなと思ったりします。アレン君がシオンを好きなのは、周知の事実ですから。(アレン君はバレてるとは思っていない。)
天使到来
ここで、モモが駆け込んできて、フェブロニアが大事な話をしにきたことを伝えます。
天使フェブロニアが降臨されました。
って、エルザの場所教えてたの?まぁフェブロニアなら大丈夫だろうけど。
フェブロニアは、シオンがラビュリントスに監禁されており、マーグリスに尋問されていることを伝えます。
これって結構な重要機密だからフェブが知っていることに違和感も感じますが、大ごとでしたからラビュリントス中に知れ渡ってるのかも。
長く誤魔化しきれないも何も、シオンのあの様子じゃ、速攻で終わりでしょう。
あの人って誰のことでしょうか??
やっぱり、フェブロニアとシオンに命の恩義がある連邦兵さんかな?
これを聞いたJr.はU-TIC機関とやり合うとなると、それなりの損害が出ると難しい顔をしますが、ジンは今がチャンスだと言います。
なぜなら、これから連邦の降下作戦が開始されU-TIC機関と連邦軍の戦いが始まることが分かっているからです。
そして、なんと予想外の事態が!
アレン君!これはもう義兄さんに公認してもらったも同然でしょう。おめでとう!
それだけじゃありません。
メニュー画面を開くと…え???うそだろ!?
世話女房アレン君参戦!!
これは、アレン君レギュラー入り決定です!
漢アレン君の戦いっぷりをお見せしましょう。
おまけ:チャレンジクーポン
実は、更新が遅れたのにもう一つ理由がありました。
ミルチア市街のサウスエリアでは、チャレンジクーポンという要は宝くじのショップがあり、近くにいる男が『当選番号が分かってりゃ大金持ちになれるのに…』と言っています。
番号が分かってりゃねぇ…
ベイリーという男性に話しかけると、アイゼンがU-TIC機関を嫌っているにも関わらずチャレンジクーポンを買うためにやってきてるとの情報が。
すると…シオンがぽつり。
おい!番号分かるじゃん!
そして、噂のアイゼンに話しかけると、当選番号が60番台だと分かります!
アイゼン、宝くじ中毒者だったのね…
すまんなアイゼンよ、チャレンジクーポンは我々のものだ。
ところが、それ以上当選番号の情報はなく、大まかな番号しか分かりませんでした。
シオン監禁後に訪れるとすでに第777回目のチャレンジは終了しており、チャレンジクーポンを購入していた場合結果のみ分かります。
1等狙いで60~64番を最大枚数の5枚購入したのですが当たらず、悔しい結果に
こうなったら、もうやり直すしかないじゃないですかねぇ!!
ということで、ラビュリントス潜入前からやり直し、
いや~~、アイゼンすまんねぇ、ぜーんぶ当たっちゃったわ!
1等、2等、3等合わせて90000Gいただきました!
それにしても、まったく、制作者は賢いことを思いつくもんですね。
こんなことを見てしまった後では、『もし、過去の世界にいけるなら何したい?』という質問の答えが、昔は『夢に挑戦する!』だったのが、今では『まず過去の宝くじの当選番号を調べて…宝くじを買う!!』になってしまいました
次回【パート26】
前回【パート24】
プレイヤーは、死者がテスタメントとして甦ることを知っているので、何をいまさらという感じがします
しかし、シオンたちが実際に目の当たりにしたのは、エピソードⅢになって浮遊大陸で見たバージルが初めてなので、ここでシオンがやっとそういう事態が起こっていることに気づきます。