ジンとペレグリーの運命は決裂し、一同はオリジナルゾハルがあるというアルコーン大聖堂を訪れた。そこでジギーはヴォイジャーと対面。100年前の悪夢を回帰させようとするヴォイジャーをとめたのは、自分の生きる意味を見出したカナンだった。
今回、gifが2個あるので、少々重めです。
移民船団 隔離研究所
アルコーン大聖堂でヴォイジャーとの因縁にケリをつけるも、カナンを失った余韻が残ります。
聖堂内に流れるもの悲しげなBGMを聞きながら、更新されたデータベースに目を通し、
ミクタムの歴史
ヴォイジャーの狂気
ジギーとその家族のこと
プログラム・カナンのこと
に思いを馳せていました。
事の顛末を見たあとに、その背景を知るというのが本作ならでは。
イベント中にプレイヤーが話に置いてけぼりにされるという事態がまぁまぁ起きますが、「あぁ、そうだったんだ…」、「あの一言に、これだけの意味が込められていたんだ」というハッとする体験ができることが本作のおもしろさです。
じゃあ、あらかじめプレイヤーに内容を理解させてから、物語を展開させていくのとどっちが良いのと言えば難しいですが、本作はどちらが良いからというより、もともと”謎を推理させる”というコンセプトがあるんじゃないかなと考えています。
聖堂の奥には、昇降機があり、地下の「移民船団 隔離研究所」へ
なんとなく見た目から想像がつくように、ここもダンジョンです。
後半になってから、お馴染みになってきた、キャラとE.S.を切り替えて攻略する仕組み。
キャラでベルトコンベアーの上を移動して、扉のスイッチを捜査し、E.S.の通り道を開けて進みます。
このダンジョン、BGMがないため、得体の知れない不気味さや緊張感があって良いですね
ゲームもドラマなどもそうですが、やたらと音楽で感情を刺激してやろうという思惑が伝わってくるとげんなりします。いや、ゲーム音楽は好きなんですけどね。
深部へ進むと、ゾハルっぽい形をしたパネルが扉の両側についています。
謎解きですね。
最初は、見当がつかなかったのですが、扉の上に見えるやつがヒントっぽい。
例えば、緑なら、緑の色がついているところは残して、他のパネルを壊せばいいんだな。
と思って、やりましたが失敗…
「どういうこと!?」
悩んだ末、残すパネルと壊すパネルを逆にしてやってみたところ、成功し、扉のロックが解除されました。
E.S.ゼブルンでやると、壊しアクションのときにステップを踏むので、これをやっているとダンスしているみたいになります(笑)
次の部屋に進むと、何もなくJr.たちはポカンとしますが、
アレン君、ポカンの見本のような素晴らしい顔
ジンが気配に勘付きます。
現れたのは、マーグリスの乗るE.S.レビでした。
マーグリス『昔の恋人を手にかけて なお、生き延びたか ―』
マーグリスは、ペレグリーが死を選ぶことを分かっていたようです。
何気に、“恋人”という表現はここで初めてされるため、やっぱりジンとペレグリーは恋人だったことがここではっきりしました。(データベースでもぼかされています)
『しぶとさだけは一人前だな、ウヅキ。』と、皮肉を吐くマーグリスに対し、
ヴィルヘルムに騙されてきたことを知ってしまったマーグリスがどんな心境でこの言葉を語っているのだろうと見入る中、彼の語る“悪夢”。
僕は、最初ヴィルヘルムに騙されていたことを言っているのかと思っていましたが、そうではなく、
この部屋は、オリジナルゾハルの実験棟の中枢であり、ゾハル研究を横取りした連邦がこの部屋でゾハルを起動させたせいで、ミクタムの悲劇が起こったことを語っているのでしょう。
マーグリス
『この星を、悪夢の中に閉じ込め続けたのは、あるいは俺なのかもしれん。』
『ある意味、純粋だったのだ。考えればすぐに分かる事だった。』
表情に後悔の色を覗かせたマーグリスは、「殉教という甘言が俺の目を曇らせた」と語ります。理想を描き夢を見させてくれる、信じていれば救われるという宗教の一面。それは、信じるという暗示により、世界を正しく判断する目を閉ざしたのでしょう。
彼の言葉にジンは、「あなたの部下達は ―」と怒りを見せます。
『あなたを信じ、自らの命をかけたのだ!』
『― どうして、あなたはここにいる?なぜ、彼らのそばにいない?!』
“あなたの部下”の中に、口には出さないけれどペレグリーがいることを感じずにはいられません。
自らの過ちに気づいていながら、ペレグリー達を戦場に行かせ、独り隔離研究所にいたマーグリスをジンは責めます。
しかし、マーグリスは ―
マーグリス『ウヅキ ー 疑う事なく逝けた奴らは幸せなのだ。』
オルムスを率いる立場だったからこそ、彼はすがるものを失ったということですね。
マーグリス『下らぬ戯言にのせられ、踊り続けた単なる道化だ』
自らを嘲笑するマーグリスに、ジンはそれでも戦う意味があるのか問うと、
マーグリスは、自分に残されたものは、ジンとの戦いだけだったと語ります。
皮肉にも、あれほどオルムスの悲願にこだわっていた彼が求めたものは大義ではなく、宿敵として、刀を交えてきた者との闘いでした。
刀身の長い剣を持つE.S.レビ(マーグリス)と二刀流のE.S.ルベン(ジン)。巌流島の戦いを彷彿とさせます。
決闘
対戦開始とともに、始まるフルコーラスのBGM
熱ーーーーーーい!!
BGMが本気でした。
マーグリスの戦闘力ですが、ただの通常攻撃『不動一字咒』でHPを半分近くもっていかれる大ダメージ!
全体攻撃『轟雷火界咒』も強力
しかも、リベンジ(攻撃を受けたらカウンター)&カウンター(攻撃を避けてカウンター)持ちなので、こちらが攻撃すると手痛い反撃をもらいます。
早々にE.S.ゼブルンが後退
モモ『ジギー、これ以上は無理です』
さらに厄介なことには、『金剛甲咒』という、全属性(物理攻撃を含む)のダメージを半減する技を使ってきます。
それを破るには、必殺技を当てる必要があり、当てるとランダムで属性の耐性を1つ無くすことができます。
技のネーミングから、不動明王をモデルにしてることがわかりました!
そして、会話が流れ、さらに闘いはヒートアップ!
きます!アニマ解放!!(必殺技が使えるようになる)
そして、これがマーグリス必殺『火焔閻羅破斬』
1撃目 やべっ!
2撃目 死んDA。
3撃目 ほおおおおおoooooooo!?
E.S.アシェル撃沈
ダメージの桁がぁぁぁぁ!!
漂う絶望感、コントローラーを握る手には浮遊感。
リベンジクリティカルヒットぉぉぉぉおおお!!
E.S.ルベン、ディナもあえなく撃沈
ジン『だめか。』
KOS-MOS『機能低下、戦闘区域から撤退します。』
地球は、青かった
完
ふぅ…
ゼノサーガの最後を飾る見事な闘いでしたね。
これにて、ゼノサーガⅢは”マーグリス勝利END”を迎えました。
ごめんなさい。嘘です。
思えば、本編で全滅したの初めてな気が。
ミクタムに来てから、ボス戦のE.S.バトルラッシュをトントン拍子できて調子に乗っていましたが、
どうやら、本気を出してきたようですね。
さすがはマーグリス。漢を見せてきましたね。
~第2戦~
リベンジとカウンターを使ってくることは、分かった。
ならば、対策するだけだ!!
E.S.には、敵のリベンジ、カウンターを防ぐ装備がそれぞれあるので、装備。
さらに、こちらもカウンターを可能にする装備をすることで、敵の攻撃をかわす確率を上げます。
ふははは、マーグリスおそるるに足らず。
見事、マーグリスの攻撃を、カウンターでかわして、反撃!
強力な通常攻撃を無力化し、
「勝ったな…」と確信
したのも束の間 ―
マーグリス本気モード突入でE.S.ルベン散る。
・・・・・
…いやいや、マーグリスさん。困るんですわああ、そういうことされるとおおお!
だって、台本に書いてあるじゃん。宿命の闘いの最後はジンの必殺技でマーグリスにトドメを刺すって!肝心のジンがいなくてどーするの?!
それに、たぶん、マーグリスの会話もう一回あるでしょ。
ゼノサーガファンとしては、ジンがやられた時点で、マーグリス戦敗北同然。
諦めて、「L+R+Start+Select」でリセットしました。
このリセットコマンド好き…
同じ世代の人なら、分かるはずっ
~3戦目~
全員のアニマゲージを満タンにしておいたので、
初っ端から、全員アニマ解放Lv.3で、大暴れ。
多段ヒット攻撃で、”強襲”の嵐をお見舞いし、
E.S.アシェルの『ケルベロス』(画像:上)
E.S.ルベンの『蓮嶽五破斬』(画像:下)、E.S.ディナの『X・CANON』を叩き込み、一気に会話まで持っていきます。
そして、E.S.ディナ(シオン、KOS-MOS機)が驚異の動きを見せる!
競り勝った!!
なにこれ!?カウンターってこんなに続くの!?
絶好調のチーム ジン。
戦いが進むと、2回目の会話に ―
⬆これ、ジンがいないと、マーグリスの独り言になります。
リセットしといて、ホントよかった~
セリフのあとは、必ず必殺技が飛んでくるので、全員ガード一択。
『火焔閻羅破斬』をなんとか耐え、体力を減らさないように常に全回復しながら戦います。
更にセリフがあり、再び必殺技が来るのですが、
お返しとばかりに、E.S.ディナの『X・CANON』 ―
ちょっ、あっ、倒しちゃった?!
だって、台本に書いてあるじゃん。宿命の闘いの最後はジンの必殺技でマーグリスにトドメを刺すって!肝心のジンがいなくてどーするの?!
さっき、こんなことをのたまい再戦しておきながら、この結末!
読者の皆様!!
す み ま せ ん で し た !
あれですね。3戦目は、ジンの妹のシオン(E.S.ディナ)が大健闘したということで、チーム ウヅキの勝利。
バトル終了後、
E.S.レビとE.S.ルベンの一騎打ちに ー
すれ違いざまに刀を交え ―
マーグリス『あの老いぼれ* 目だけは確かだったという訳か ―』
崩れるE.S.レビ。
マーグリス『ジン 貴様は大した男だ』
オルムスに心酔していたマーグリスとは対照的に、ジンは世界そして家族を救うために己のなすべきことを全うしてきました。シオンを危険に巻き込みたくないという思いから、妹や仲間にも秘密を明かさず、一身に重責を抱えてきた姿勢は、ラビュリントスなどで見られた兄妹のわだかまりとして現れています。それが、「貴様は常に孤独」という言葉の意味でしょう。
マーグリスの言うジンの心の強さ。それは、ペレグリーが語った、彼女との運命の相容れなさを招く結果にさえなりました。
あまりにも正しくて、あまりにも強くて、絶対に真似できない、追いつけない者への畏敬、畏怖。もし、完璧な人間が身近にいると想像したらわかる気がします。
マーグリスとジンは同じ門徒として育ち、ライバルという関係だったからこそ、互いのことを真に見据えていた。そして、数々の対決を通して互いの力を認め、双方の覚悟を痛いほど理解していたのではないでしょうか。
マーグリス『残念だが 俺は貴様の手では死なん』
マーグリスは、自らの剣で懐を貫きます。
ジンは、彼の最期を見届け、まるで大切な人を失ったかのように、じっと目を閉じたまま首を垂れます。
そして、物思いに耽る間もなく、
E.S.レビのアニマの器を謎の赤いE.S.が持ち去って行きました。
再び、シオンのペンダントが光ります ―
シオン『この先で、誰かが私を呼んでいる ―』
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