マインドフルネス×ゲーム~4ヶ月経過報告~

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ゲームにマインドフルネスが活かせるか!?

というテーマで以前記事を書きました。

ゾーンに入れるか?マインドフルネス×ゲーム-『世界のエリートがやっている 最高の休息法』を読んで
「社会人になってから仕事や家庭で疲れてゲームができない」 そんな経験がありませんか。 僕はしょっちゅうです。 そこで今回取り上げるのが"マインドフルネス"です。 このマインドフルネスが「ゲームにもきっと活かせる!挑戦してみよう!」ということ...

今回、マインドフルネスの実践を『4月から7月まで』継続してきた結果を報告します。

気になる項目に目次からジャンプしてお読み下さい!

方法

実践方法は以下の基準を理想として、

  1. ほぼ毎日(もし睡眠圧力(眠気)が強いときはやらずに寝る)
  2. 時間:夜ゲームをする21時頃
  3. 場所:いつもゲームをする部屋のいつもの椅子に座って

時間や場所などはその日のモチベーションに合わせて柔軟に行いました。

【記録方法】

【項目】 【評価方法】 【例】
疲労度 最も疲れたときを10として10段階評価 7/10
開始時間 マインドフルネス(MF)を始めた時間 21:00
MF前の集中力 最も集中力が高いときを10として10段階評価 4/10
MF後の集中力 最も集中力が低いときを10として10段階評価 5/10
MF後に行った作業 MF終了後に行った作業 ゲーム
MFの効果が切れた時間 集中力が切れたと感じた時間 21:30

結果

~4ヶ月の平均~

疲労度 MF前集中力 MF後集中力 集中力の変化 効果持続時間
平均値 5.9 4.6 5.5 +0.9 27分

こんなの見てもよく分からん!というのが正直なところだと思います。なのでとりあえず、集中力の上昇値効果持続時間だけ見て下さい。

<考察>

疲労度や集中力はあくまで自分の感覚次第(主観的な評価)なので、「1上がったら凄いの凄くないの?」というところは、皆さん分からないと思います。

自分の感覚としては”1上がる”と
「集中力が上がった…とは断言できないけど、なんとなーく気分がスッキリした」

という程度です。

なので、平均0.9上がるという結果は、客観的に見るとあまり効果がないというところです。

プラセボ効果(思い込み)だろと言われても否定できません。

効果持続時間は平均27分あるので、ちょっとした作業の間なら保っていられるかな程度です。

~4ヶ月間の変化~

この試みはマインドフルネス素人がやっているので、そもそも「ちゃんとできているの?」、「上達しているの?」と思われるところでしょう。

方法については、久賀谷亮.『世界のエリートがやっている 最高の休息法「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』に書いてある方法に従っています。

[商品リンク:久賀谷 亮『界のエリートがやっている 最高の休息法「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』]

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上達についてはグラフを示したいと思います。

2つのグラフの変化を見ても「うーん、あまり上達しているとは言えないな」という感じです。

効果持続時間がアホみたいに上昇している週もありますが、マインドフルネスの効果が高まったというより、

マインドフルネスをした後ゲームに熱中しすぎて効果切れを感じなかったというのが原因です。

マインドフルネスで眠気が覚める!?

マインドフルネスを実践してみて気づいたことは、「集中力は今の所あんまり変わらないな」と思うのですが、一番驚いたこととして

仕事に疲れて睡魔が襲いかかってくる21時以降の時間帯にやると“眠気が一時的に覚める”という効果がありました。

最初は自分自身「怪しい」と思っていたのですが、効果があったのは一回きりではなく何回も効果がありました。ただし、眠気の限界[疲労度9以上]ぐらいにやってももはや手遅れです(笑)

このことから、マインドフルネスはもしかしたら「仕事で疲れてリビングで寝落ちしてしまう」というあるあるを防ぐことができる画期的な方法なのでは!?と期待しています。

とすれば、ゲーマーにとっては集中力を上げるというより、眠気を振り払う「ザメハ*」として仕事や勉強で疲れた人の夜のゲームライフを改善してくれるのではないでしょうか!?

*ザメハ:ドラクエで眠りの状態異常を回復する魔法

しかし!当然気になってネットで検索したところ、マインドフルネスで眠気が覚めるという記事は出てこず、むしろマインドフルネスをすると眠くなるという記事が多数ありました

たしかに、日中眠くなったときにマインドフルネスをやっても眠気は抑えられませんでした。

どいうこと…?

おそらく、マインドフルネスの方法が違うのだと思っています。
これはまず、自分の方法が合っているのか確認してみる必要がありそうです。

マインドフルネス×ゲームテスト

マインドフルネスの効果がゲームに発揮されるかをマインドフルネスを行った場合(マインドフルネスあり)と行わない場合(マインドフルネスなし)で検証してみました。

当初は、難易度高めのゲームで検証する予定でしたが、方法を悩みに悩んだ挙げ句、難易度関係なしに今回2つのゲームソフトで検証することにしました。

まず、前提条件を次の通りにしました。

ソフトの基本操作を確認し、それ以上練習しない
学習効果が出ないように(短期間で続けてプレイすると上達してしまうので)マインドフルネスある・なしで1週間開ける
仕事日の21時以降に、いつものイスに座って(マインドフルネスを10分間行った直後、もしくは行わず)プレイする
マインドフルネスの効果か学習効果か判断しやすいように、マインドフルネスありを先に行い、なしをあとに行う

シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール

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~ソフト紹介~

大人気RPG「FF」シリーズの音楽が演奏できる音ゲー。

挑戦曲:「ビッグブリッヂの死闘」究極の譜面

1回ずつのプレイでは初回プレイ時の調子によって結果に大きく影響するので、2回の平均で比較した。

~結果~

【マインドフルネスあり】

1回目 2回目 平均
SCORE 7735633 7519417 7627525
CHAIN 75 106 90.5
CRITICAL 234 236 235
GREAT 65 60 62.5
GOOD 10 9 9.5
BAD 3 6 4.5
MISS 6 7 6.5

【マインドフルネスなし】

1回目 2回目 平均
SCORE 7955877 8347537 8151707
CHAIN 127 142 134.5
CRITICAL 254 258 256
GREAT 37 47 42
GOOD 9 6 7.5
BAD 6 2 4
MISS 12 5 8.5

…明らかに”マインドフルネスなし”の方が成績が良いですね。

ゲームセンターCX 有野の挑戦状2

[商品リンク:ゲームセンターCX 有野の挑戦状2]

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~ソフト紹介~

有野課長のゲームプレイ放送番組「ゲームセンターCX」を題材にしたゲーム。

メジャーなゲームではありませんが、ゲームセンターCXの大ファンなのです!お許しください!!

挑戦:ゲートレツール(GAME TRAINING TOOL)


<引用元:http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/gamecenter_cx/girizyan_max.html>

強制横スクロールアクションゲーム。横スクロールアクションの練習用ゲームとして登場する。

マリオを想像してもらえばよいが、ジャンプで足場から落ちないように渡りつつ、当たり判定のある鉄球(例.ドッスン)をかわしつつ、どれだけミスせずにプレイし続けられるかトレーニングする。

3死でGAME OVERなので1回プレイずつで比較した。

~結果~

【マインドフルネスあり】

SCORE 3650

【マインドフルネスなし】

SCORE 4240

管プロデューサーの声で『全然ダメですね。頑張って下さい。』とありがたいお言葉を頂きました。

それはさておき、結果は”マインドフルネスなし”の方が良いということに。

結果/考察

結果は2つのソフトともに”マインドフルネスなし”の方が良い成績でした。

マインドフルネスがいまいち効果がないことは原因のひとつとして間違いなくあるでしょうが、一番問題なのが、1週間間隔を開けたにも関わらず学習効果が出ちゃってることです。

自分でプレイしてても既視感や注意感としてはっきり感じます。

これを解決する一番ストレートな方法は、学習効果が出ないくらいにやり込むことですが、

ゲームをする時間がないから少しでもゲームの時間を充実させようとマインドフルネスをやっているのに、検証のためだけに時間を費やして練習するというのは想像するだけで気が滅入ります。

しかも、数ヶ月ごとに比較するなら、毎回練習して実力を戻さなくてはなりません。

あるいは同じ条件で、4ヶ月おきくらいに何回か検証して、マインドフルネスあり・なしの差が変わるかどうか調べれば効果があるかどうかが分かるかも…

今後の課題

1.マインドフルネスの方法が合っているのか確認する
正しいマインドフルネスの方法を身につけることで、効果が上がるかもしれない…
今までの方法が正しければ、眠気が覚めるというのも正しいかもしれない…

そのために、マインドフルネスの書籍
藤井英雄『マインドフルネスの教科書 この1冊ですべてがわかる! 』を新たに購入しました!

[商品リンク:藤井英雄『マインドフルネスの教科書 この1冊ですべてがわかる!』]

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2.マインドフルネスの上達をはかる

まだ始めたばかりでマインドフルネスが未熟なため効果が薄いのかも知れません。

事実4ヶ月実践したと言えども、「疲れた」、「気分が乗らない」などの理由でやっていない日も結構あります。

なので、今後も継続してマインドフルネスの上達をしていきたいです!

3.ゲームテストの方法を検討する

実際にゲームで効果があるのかテストしてみましたが、学習効果の影響が大きく難ありという結果でした。

次の検証に向けて、良い方法がないか考えてみようと思います!


【2020年4月1日追記】

4ヶ月の結果報告後マインドフルネスを継続していましたが、どうもマインドフルネスが上手くできなくなるスランプに陥りました

継続はしていたものの、一月に数回という実践の少なさでした。そのため、結果報告はできないと判断し、マインドフルネスの挑戦はここまでとなりましたことをお詫び申し上げます。