こんにちは、日本に生息するしがないオタクです。
最近ではX(旧:Twitter)やDiscordなどのSNSの普及、そしてオンラインで世界中の人とゲームで遊べるようになったおかげで、同じ趣味を持った海外の人達と交流する機会が増えています。
僕も格闘ゲームのDiscordコミュニティで知り合ったアメリカの方と仲良くなり、「日本で会おう」ということになりました。
今回は、「翻訳デバイスがあれば海外の友達と会って話せる!」、「外国語を話せなくても大丈夫!」ということを実体験を交えてお伝えしたいと思います。
お互いの言葉が話せないけど大丈夫?
僕は英語を話せませんし、相手も日本語を話せません。
SNSでの会話はDeepLやGoogle翻訳などの翻訳サイトを利用して話していたので、さほど問題はありませんでした。
しかし、実際に会って話すとなるとどうでしょう?
いちいち翻訳サイトに文字を打ち込んで翻訳するのはやってられないでしょうし、音声入力で翻訳するにしても翻訳精度が心配です。
本記事では、「海外の知人と会う予定、もしくはいつか会いたいけど不安という方」に向けて、おすすめな道具としてポケトークを紹介します。
ポケトーク
ポケトークって何?
ポケトークとは小型の翻訳デバイスです。
なにがすごいかと言えば、翻訳精度。
商品サイトでは、Google翻訳やDeepLよりも高精度と書かれています。
高精度のワケはポケトークが最適な翻訳エンジン(Google翻訳とかDeepLとか)を選んで翻訳してくれるから。
レンタル可能
良い道具があったとしても、1度しか使わないのにわざわざ買うのはもったいないですよね。
心配要りません。エクスモバイルにて550円/日でレンタル可能です。(2024年10月時点)
しかも、SIM付きなのでレンタルすればそのまま使うことができます。
使い方
使い方はとてもシンプルです!
1.翻訳する言語を設定
例えば、日本語と英語(米国)など。
2.翻訳方向を設定
画面中央の矢印の方向に翻訳してくれます。
矢印の向きが入力する言語から出力する言語になっていればOK。
矢印をタップすると方向が切り替わります。
3.ボタンを押しながら喋る
入力は音声入力です。ボタンを押しながら喋るだけでヨシ。
出力は文字と音声で出ます。
操作方法も直感的に分かりやすく、友人は特に使い方を説明しなくても使いこなしてました。
こんな風に使った
ポケトークは個人レンタルでは1台のみしか借りることができません。
そのため、僕は友人と共有しながら使いました。
ポケトークを常に片手に持ち歩き、喋りたい側が手を差し出し、受け取るという感じです。
飲食店ではテーブルの中央に置き、喋ったらテーブルに戻し、交互に取り合って話しました。
そのやりとりが会話のキャッチボールを視覚化してるみたいで、これはこれで良いなと感じました。
ポケトークは必須?
本記事ではポケトークを推していますが、「スマホの翻訳機能で充分じゃない?」という意見もあると思います。
僕も無理してまでレンタルする必要はないかなと思います。
事実、翻訳精度を比較検証したわけではないので、本当にどれだけ精度が良いかは分かりません。
みなさんも自分の事情に合った方法を使えば良いと思いますので、他の手段の候補を挙げておきます。
ポケトーク(デバイス)以外の手段
1.ポケトーク(アプリ版)
ポケトークにはデバイス版だけでなく、アプリ版(有料)があります。
費用はデバイスをレンタルするよりも安いですが、レビューには使い勝手の悪さや反応の悪さなど、おそらくスマホだからこその問題が書かれているので、デバイス版の方が使い勝手が良いと予想されます。
逆に考えると、ポケトーク(デバイス)は翻訳機能プラス使い勝手も提供してくれていると考えることもできます。
2.翻訳エンジンのアプリ
無料で済ませたいなら、Google翻訳やDeepL翻訳などのアプリをインストールして使うのが一番でしょう。
それに、もしポケトークを利用するとしても、保険として翻訳アプリを入れておけばより安心です。
ポケトークの良かった点
1. スマホで作業をしていても会話できる
例えばスマホでGoogleマップを使ったり、SNSや写真を相手に見せながら話すとき、いちいちアプリを切り替えて翻訳するのはとても面倒だと思います。しかし、ポケトークがあればスマホで作業中でも会話可能です。
2. 翻訳精度は分からないけど悪くなかった
英語から日本語への翻訳については、ポケトークの翻訳はおおむね違和感のない文章が出てきました。ただし、2回ほど直訳っぽい文章で意味が理解しづらいときがありました。
日本語から英語についての翻訳はどうだったか分かりませんが、相手から意味が分からないと言われたことはなかったので伝わっていたと思います。
友人と会うという話になったときに、やはり会話ができるか心配ということが話題になりました。翻訳サイトの翻訳は精度が良くないというのは共通認識でした。それでも友人と旅行中に会話の問題が生じなかったことからはポケトークが悪くなかったのだろうと思います。
注意点
1.翻訳方向の切り替え
例えば日本語から英語、英語から日本語と翻訳方向を変えるときに画面中央の矢印で方向を変える必要があります。
2.カメラ翻訳が可能だけど
「文字を翻訳したい」と思うときがあると思います。
そんなときカメラ翻訳と言って撮影した文字を翻訳する機能があります。しかし、いちいち写真を撮るのが面倒くさいので、翻訳精度は別としてGoogle翻訳の”リアルタイム カメラ翻訳”の方が使い勝手が良いと思いました。
3.音声出力のボリューム
初期設定だと出力される音声がボリュームマックスで周りの人に会話の内容が筒抜けです。
人前で使うとやや恥ずかしいので、ボリュームを下げて使いました。
4.電波がないと使えない
ビルの中など電波が遮られる空間では使えなくなります、なので秋葉原のビル内のショップでは使えないことが何度かありました。
その場合はスマホの電波が無事であればスマホで翻訳するか、あるいはWiFiの接続先を切り替えることで解決するかもしれません。
5.バッテリーが切れると使えない
当たり前ですがバッテリーが切れると使えません。
半日使ってもバッテリーは持ちましたが、丸一日使ったときはバッテリーが切れそうになったので、モバイルバッテリーで充電しながら使いました。
翻訳のコツ
ポケトークに限らず、翻訳全般に言えるコツを紹介します。
固有名詞(店や人の名前など)は正しく翻訳されない
試しにDeepLで「桃太郎」を和英翻訳すると「day of the peach festival」と意味のわからない翻訳がされます。
こういうことは、ままあります。特にオタク同士の会話だとゲームやアニメのタイトル、キャラクターなど固有名詞がわんさか溢れていますよね。
そういう場合、正しく変換されていない箇所を指さして、「not (誤訳), it’s (正しい訳)」と言えば伝わります。
例えば「not “day of the peach festival” , it’s “Momotaro”」という感じです。
主語を省略しない
英語圏の友達と会話しているとものすごく感じるのは日本語では主語を省きます。特に日本語では一人称「私」をわざわざ言うことはほとんどありません。
例えば、飲食店に入りスタッフさんが「ご注文が決まりましたらお呼びください」と言ったのを、英語圏の友達に伝えるとします。
そこで私が「注文が決まったら呼んでと言っている」と翻訳機に言ったとしましょう。すると、DeepLでは「I tell them to call me when they decide what to order」と訳されます。
これでは、「(彼らの)注文が決まったら(私を)呼んでと(私が)(彼らに)言っている」と送り手と受け手が方向音痴な翻訳になってしまっています。
翻訳する際は”あなた”、”私”、”私達”や第三者の名前を省かないことがポイントです。
さいごに
緊張の初対面。
初めて会うので、顔をあわせるのも初めてですし、まともに会話ができるだろうかという不安でいっぱいでした。
待ち合わせ場所でそれらしい人を発見し、声をかけます(ドキドキ)。
「Are you ~?」と声をかけ、学校で習う定番の「Nice to meet you!」をぶちかまします。そして、一言自己紹介を終えたところで、相手が「翻訳機を持ってきた?(英語)」で聞いてきたので、さっそくポケトークの登場です。
なので、自分で英語を覚えてきて話したのは本当に最初の二言三言だけでした。
語学を学ぶというのは、みなさん学校でさんざん勉強してきてよくご存知の通りなかなかハードルが高いですよね。
せっかく、海外の人と仲良くなっても、会うとなると「テキストチャットはまだしも英会話なんて絶対無理!」と気後れしてしまいます。
でも大丈夫です。翻訳デバイスを使えば勉強しなくても会話ができます!
みなさんも恐れる必要はありません。海外の友達と会うという夢の体験をしましょう!!