職場でゲーム好きを公言できない。
この悩みを持つ方は多いと思います。
本記事は、
今回は二つの場面について取り上げたいと思います。
就活の趣味をゲームにしてもよいか
今まで学生でゲームライフを謳歌してきた人たちが社会に出る上で最初に迎える試練が就活ではないでしょうか。
そのときに就活において趣味をどうするかという問題があります。
ゲーマーで他に特に趣味がないといった場合は、「ゲーム」と書く… 人はきっといないとは思いますが
結論から言うと、アウトです
僕が仮に面接官だとしても、面接の場で堂々と趣味はゲームと言う人が来たら警戒するかもしれません。
理由は
採用担当者がゲームのことをどう思っているかは問題ではなく、社会的価値観を分かっていないと判断されることが問題です。
では社会のゲームに対する価値観をとりあげたいと思います。
ゲームの社会的価値観
ゲームの社会的価値観を3つ挙げます。
- 幼稚(と思われている)
- 実用性がない(と思われている)
- ゲーマーに対する印象
1.2についての考察は別記事「ゲームのメリットとデメリット」を参照ください。
あわせて就活において趣味が訊かれる理由を考えると
人柄を知る
ストレス解消法があるか確認する
という目的があると思います。(※就活について詳しいわけではないので就活本を参考にしてください)
これらをもとに考えていきます。
1.幼稚と思われてることについて
感覚的に分かりやすい例で言うと
「子供がゲームをやりすぎないように注意しましょう」
という学校やメディアでの警告です。また、実際に親がゲームばかりしている子供に注意することがあるでしょう。
要は、ゲームは子供のするもので良くないものとみなされています。
2.実用性がないと思われていることについて
面接では趣味の仕事に対する“実用性”、つまり仕事に役に立つかどうかはあまり見られていないのではないかと個人的には思います。
では、ゲームは問題ないかと言えば、別記事「ゲームのメリットとデメリット」で書いた
刹那的な娯楽であるという認識が関係してきます。
ここで言う”刹那的な娯楽”の意味をざっくり言うと「ゲームをしている間は楽しいけど終わると楽しさは消えてなくなる」ということです。
これは冷静に考えて、不自然に感じます。
ゲームで問題を解決した(例えば、アクションゲームで今まで勝てなかった強敵に勝てるようになった)時は勉強で解けなかった問題が解けるようになった時と同じように達成感があります。
また、ゲームで人を救った時は実際に人を助けた時と同じような満足感があります。
そしてそれは、ゲームの電源を切ってもなくなりません。
「でも達成感も満足感もない時があるじゃないか」という意見があるかと思いますが、これはスポーツの練習で筋トレをしている時(ただし筋トレが目的なら充実感があると思います。)や小説で説明的なくだりを読んでいる時と同じだと思います。
ただし、実際どうであれそういう社会的認識があるならゲームは”ストレス解消法”としてはイマイチとみなされる恐れがあります。
3.ゲーマーに対する印象について
ゲーマーの印象については様々な偏見がありますが、「暗い」、「消極的」などのイメージがあるのではないでしょうか。
これは“人柄”に関するマイナスイメージとなります。
結論
これらの社会的価値観は偏見が強いものの、そう捉えられる恐れがあるとすれば「人生の勝負」で使うのはやめたほうが良さそうです。
やはり、履歴書に書くのは厳しいですね…
(もちろん、職種や社風によっては、趣味がなんであろうと関係なかったり、好意的にみられることもあると思います。)
ちなみに僕の場合、就活での趣味は父親の趣味である「釣り」にしました。父親の趣味なので、知識はあるし、一緒にやったこともあります。実際、面接で追求されても答えられました。
職場で趣味を訊かれたときに困る
見事就職できたゲーマーに次に待ち構えるのは、同僚への自己紹介です。
直属の同僚であれば、間違いなく趣味を訊かれるのではないでしょうか。
僕の見解としては
「ゲームが趣味」と言う必要はないと思います。
理由として、仕事というのは、
社会を維持するために機能的に割り当てられた「労働力の提供」と考えます。
そして、職場に求められているのはあなた「個人」ではなくあなたの「機能」なのでそもそも同僚と交友の関係を築く必要はありません。
下線部の考えは、 岸見一郎『幸せになる勇気』に基づいており、僕も同感です。
このことと、社会的価値観を踏まえると、
まず、上司や年の離れた先輩には、映画鑑賞や音楽鑑賞といった当たり障りのないことを言っておけば良いのではないでしょうか。
ただし他人に語りたい、自慢したいという自己顕示欲が強いのがオタクの性
そこで個人的な意見として、年の近い同僚には正直に言っても良いかもしれません。
今時、30代ならゲームをやったことのない人は少ないのではないでしょうか。20代であれば、男女ともになにかしらゲームをやったことがあると思います。
僕自身、年の近い同僚には趣味を公言していますし、30代の先輩とゲームの話をすることもあります。
人によって、ゲームの印象は格差があるので話すのはある程度打ち解けてからの方が良いと思います。やはり、職場でゲーマーを公言している人に対して「根暗」、「何が楽しいのか分からない」、「自分の家族だったら嫌だ」などネガティブな意見を耳にすることがあります。
さいごに
「趣味がゲームと言えるまで」とか言うブログ名のくせに、言わなくていいんかい!と思ったのではないでしょうか。
公言するというよりも、自分でそうだと胸を張って思えることが大事だと思っています。
これがなかなか難しく、今もブログをやりながらそう思える日を目指しています。
そのうえで僕は誰彼構わず言う必要はないと思います。仕事のように会社からは値踏みされ、同僚とは競争にさらされるところでわざわざ冒険をしなくてもいいと思います。言いたいときは安全を確認してから小出しにしていくことをおすすめします。
<関連記事>
働いている中で、味わったゲームライフの挫折と”価値観の変化”による克服をまとめました。
現在仕事とゲームの折り合いをつけられずに悩んでいる方の力になればと思います。
趣味がゲームであることに引け目を感じている方に向けて記事を書きました。
仕事で人間関係に悩んだときにオススメです。
[商品リンク:岸見 一郎『嫌われる勇気』]