ゼノサーガ エピソードⅢ[ツァラトゥストラはかく語りき]のプレイ日記を予定しています。
いきなりシリーズ3作目からということで、読者の皆様へ事前情報として
シリーズの説明、および自分の意気込みを紹介致します。
読みたい部分だけお目通し下さい
ゼノサーガ エピソードⅢ[ツァラトゥストラはかく語りき]って何?
ゼノサーガシリーズの第3作であり、シリーズのラストエピソードです。
本シリーズを一言で言えば、宇宙を舞台にした難解哲学SF
<引用元:https://www.bandainamcoent.co.jp/cs/list/xenosaga/world/01.html>
難解
本シリーズではオリジナルの専門用語がふんだんに使われ、
FFXⅢで例えるなら「パルスのファルシのルシがコクーンでパージ」レベルです。
そのため、用語の意味を抑えておかないと何を言っているのか理解できないという事態になりかねません。
哲学
シリーズⅠ、Ⅱ、Ⅲのサブタイトル「力への意志」、「善悪の彼岸」、「ツァラトゥストラはかく語りき」は19世紀の哲学者「ニーチェ」の哲学用語であり、本作のシナリオの核となるものです。
また、物語の設計が哲学的でややこしい!
言い換えると、精巧に練り上げられた概念群を用いて、緻密に作られています。
SF
本シリーズの主人公は、大企業の一大プロジェクト「KOS-MOS(コスモス)開発計画」に携わる女性主任技師「シオン・ウヅキ」です。
KOS-MOSとは、対グノーシス(エイリアン)用に開発された戦闘システムの総称、…なのですが、「KOS-MOS」=パッケージのアンドロイドと考えてほぼ差し支えありません。
<引用元:https://www.bandainamcoent.co.jp/cs/list/xenosaga/chars/char02.html>
そんな女性科学者×アンドロイドという組み合わせが魅力のひとつでもあります。
ゼノサーガⅠ・Ⅱのあらすじ
詳しいあらすじは『ゼノサーガⅠ・Ⅱ』の公式サイトに載っているのでお時間のある方はこちらを見ていただければ万事OKでしょう。
『ゼノサーガⅠ・Ⅱ』の3行あらすじ
- 主人公の乗る宇宙戦艦が偶然「ゾハル」を回収したところ「グノーシス」が出現し、惨劇に見舞われる
- 救出された主人公はゾハルを手に入れる鍵を持つ合成人間の少女と出会う
- 少女が誘拐され鍵が流出し、消滅願望者がゾハルを手に入れるが主人公らが倒す
ゾハルとは
<引用元:https://www.bandainamcoent.co.jp/cs/list/xenosaga1_2/story/>
「ゾハル」と呼ばれる謎の物体が鍵となります。ゾハルは「未知の力」を秘めており劇中でもその詳細は明らかにされていません。
重要さを表す例としては
ゾハルの力の暴走により過去に、地球、主人公の故郷の星など、惑星が消滅している。
ゾハルの力を求め複数の勢力が動いている。なお主人公は気づいていない。
プレイ前準備
ニーチェの哲学用語を冠している本シリーズをより楽しむために予習として
- ニーチェの代表作
『ツァラトゥストラはこう言った』(氷上英廣訳)をはじめに、 - 補足書
『NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ』(西研)
『飲茶の「最強! 」のニーチェ』(飲茶)
に目を通しておきました。
どうやら「ユング」や「フロイト」などの知識も必要らしいのですが、追々勉強したいと思います。
プレイの目的
哲学的なゲームをつくづくやりたいと思っていましたが、
「とっくの昔に出てるじゃん!」
ということを今更気づいた今日このごろです。
そこで、本作をプレイする目的としては
ゼノサーガはニーチェの思想「ニヒリズム」、「永劫回帰」、「大いなる正午」などを反映しているか
自分の価値観に一撃を与えてくれるか
というところにあります。
監督紹介
監督:高橋哲哉
現モノリスソフト代表取締役
【主な経歴】
1990~1999年 スクウェアに所属 『FFⅣ・FFⅤ・FFⅥ』、『クロノ・トリガー』のグラフィックデザイン等を担当
1999年 モノリスソフト設立
【代表監督作】
1998年 ゼノギアス
2002年 『ゼノサーガ エピソードⅠ[力への意志]』
2008年 ソーマブリンガー
2010年 ゼノブレイド
2017年 ゼノブレイド2
シリーズの問題点
ゼノサーガシリーズは3部作であり、エピソードⅠ[力への意志]、エピソードⅡ[善悪の彼岸]、エピソードⅢ[ツァラトゥストラはかく語りき]があります。
ここで問題となるのが制作陣の変更です。
エピソードⅠでは高橋監督が脚本を手掛けていますが、エピソードⅡからは監督を新井考氏、シナリオを米坂典彦氏と交代し、製作スタッフも大きく刷新されました。
そのためエピソードⅠとⅡでストーリーに齟齬が生じたり、キャラクターデザイン、ゲームシステムが大きく変更され、ネットの海からは芳しくない評判が聞こえてきます。
ゼノサーガとのなれそめ
3DCGをフルに使ったキャラクターデザインがなされており「はっと目を惹く」作品でした。前年に「FFⅩ」が発売されているなど3DCGのクオリティが高まってきた時代だと思います。
本作の女性主人公と女性型アンドロイドなどはまったく(けしからん)、当時の健全な男子達は想像力を爆発させていたのではないでしょうか。
くわえてエピソードⅠでは『クロノ・トリガー』の作曲者であり敬愛する光田康典氏が作曲を務めていたため、「いつかやりたい!」と注目していましたが、前述のような事情があり、興味は薄れて行きました。
そんなことも一切忘れていた数年後、何気なく立ち寄った中古ゲーム屋で投げ売り価格で売られていた『ゼノサーガI・II』というニンテンドーDS用ソフトが目に止まり、即購入。
調べてみると、『ゼノサーガI・II』(以下、Ⅰ・Ⅱ)は2006年に高橋監督指揮のもとストーリー、システムを修正し、再構築した作品であるとのこと。
そんなわけで、原作「エピソードⅠ」「エピソードⅡ」は未プレイですが、リメイクの『ゼノサーガI・II』はプレイ済みです。
エピソードⅢは『ゼノサーガI・II』と同年に発売されているため、シナリオに関する問題点が解消されているだろうと期待しています!
プレイ日記【パート1】
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