KOS-MOSの修理にとりかかるハカセと助手1号、2号だったが、何か肝心なモノが抜けており、起動することはできなかった…。そこへ、黒の外套者が現れ、KOS-MOSを持ち去ろうとする。シオンに危機が迫ったとき、眠れる愛と勇気が目を覚まし!悪に正義の鉄槌を下した!
目覚め
ヨアキムとの対話から目覚めたシオンは客室で寝ており、ジンが様子を見に来ていました。
すると、シオンが
『兄さん ― あのね 父さんに会ったわ。』
と言い出すもんですから、僕としては、「え?ヨアキムと会ったんじゃないの??」と混乱してしまいます(笑)
まぁ、確かに、皆に黙ってラビュリントスへ行き父親と会ったので、ここで打ち明けるのは間違っちゃいませんが、ストーリーの展開的に時差ボケ状態。
『そうですか ―』とだけ答えるジンに、シオンは拍子抜けした様子ですが、兄は妹のことをよく分かっているという感じです。
ところで、本作はシオンのベッドシーンが山盛りです!いつも私服で寝てるけどね!
ふたりの会話している中、世話女房アレン君がシオンのために食事を持って現れます。
が、手前まで来たところで、シオンたちが重大な話をしている気配を感じとり、空気を読んで部屋の隅に身を隠してしまいます。
え?アレン君とかどうでもいい?
いいえ、ゼノサーガはアレン君のいじらしさと不遇さに、やきもきして楽しむゲームです。
シオンは、ヨアキムとの対話で決心がついたようで、
U-TIC機関にあるアニマの器を奪い、実験を阻止する。
そして、ミルチアの悲劇(事象変異)を起こさせない。
と言います。
しかし、ジンは賛成とは言えない様子で、
可能かもしれないが、リスクが大きすぎる
と忠告します。
このシーンで、ついジンに面白くない印象を受けてしまいます。
ただ、必死に過去を変えようとするシオンは、裏を返せば現実から目を背けようと躍起になっていると言えます。
兄としては、過去を受け入れて強くなって欲しいと願っているのでしょう。
ニーチェなら、悲しみも苦しみも引き連れて、「この人生をもう一度」と言い、人生を肯定しろ!と言うかもしれません。
ガンルーム
ガンルームに集まった一同は、アニマの器奪取のアイディアを相談しています。
ハカセは、
アニマの器があれば、元の世界に戻ることができるかもしれない。
このままでは、自分たちの存在によって宇宙が崩壊してしまう。
と言います。
ケイオスが、そう易易とはいかないだろうと懸念を口にするものの、ジギー、Jr.が賛成しラビュリントス侵入が決定!
話し合いが終わったあと、モモは無言でうつむきます。
自分を造った父、ヨアキム・ミズラヒとの対面を覚悟しているのでしょう。
モモはヨアキムがミルチアの災いの元凶、狂人と呼ばれていることにずっと心を痛めてきました。ですから、モモはヨアキムがそんな非道な人間ではないと信じつつも、現実を知ることを恐れているんじゃないでしょうか。
鉱山に寄り道
ラビュリントスに行く前に、ダブリー鉱山にちょっと寄り道してみました!
すると、アイゼン・メイガスはもちろん、マイ・メイガスもいました。
可愛い子には話しかけろと、僕はゲームで学びました(ゲームの中だけ)
話しかけてみると…
あらら…父親が死んでいたことを悟られてしまいました。
マイ『本当のことを言ってくれて有難う!私は父の遺志を継いでお爺様とこの鉱山を昔のように活気のある場所に戻して見せるわ!』
と、気持ちを振り切り、前向きに生きようとする彼女の強さを見せます。
シオンたちを阻んだ意志の強さは伊達じゃありませんでしたね。
そして、お礼にレアアイテム「デコーダ」をくれました!
RPGおなじみの、宝箱の鍵みたいなものです。
…で、これだけ???
ダメ押しで、もう一回話しかけると、
シオンに感謝していると言いますが、いやいや、表情を見て読み取られただけなので、もったいないお言葉です(笑)
それにしても、
仲間になるとか、ラビュリントスに同行するとかを期待していましたが、ありませんでしたね!!残念!!
5章のクリア時のイメージに使われていたので、キーキャラとして再登場すると思っていたのは、思い過ごしでした。完全に騙された~~~。
ところで、もしテスラ・メイガスの死亡の情報を見てなかったらどうなったんだろうか?
セリフ違ってたのかな?
ミルチアは今日も情報たれ流し
ラビュリントスへ向かう道中、ミルチア市街を通るので、
ミルチア名物、おしゃべり兵さんたちと会話を楽しみます
前回、気さくに連邦のネズミを取り逃してくれたポーは、
彼の情報によれば、ミルチアへの降下作戦を主導しているのはザルヴァートル派のようです。やはり、ディミトリ・ユーリエフはゾハルの研究データを狙っていたということでしょう。
ヨハンソンはラビュリントスの目的について教えてくれます。
ロスト・エルサレム(地球)への帰還というのは、まだ具体的な事は明らかにされてはいませんが、天の車などの神の遺産を集めることで成し遂げられるとされています。
グノーシス現象への対抗策については、ミズラヒの構築したヒルベルト理論があります。グノーシスは虚数領域に存在するため、実数領域に存在する人間は干渉できません。その問題の解決方法として、ヒルベルト・エフェクトを用いることで、グノーシスを実数領域の兵器で倒すことを可能にしました。ミズラヒの開発したモモやその量産型である百式観測器(レアリエン)、そしてケビンが造ったKOS-MOSはヒルベルト・エフェクトを発生させることができます。
ラビュリントスはただの怪しい研究機関じゃなくて大義名分があったんですね。
そんな、ためになる情報を教えてくれる兵士もいれば、重大な秘密を漏らす兵士も、
重要情報ありがとう!!
なるほど、今持っているIDで中央エレベータも突破できるのね。
よく分かりました!U-TIC機関が情報漏えいを防ぐためには兵を配備しない方が良いことが!
ラビュリントス
前回ラビュリントスの入り口で警備兵に止められましたが、今回はまさかのスルー。
あっさり、施設内に侵入できました。
え?しかも今回シオンたち私服で怪しさマックスだけど大丈夫?
中央ゲートは兵士が通せんぼしているので、Jr.の『とっとと片付けちまおうぜ!!』という号令で強襲します。
全然潜入じゃなくて、正面突破すぎて怖い…
さすが、連邦の軍事施設を荒らした人たちは度胸が違う!
攻略
ここからは、ラビュリントスのダンジョンパートです。
ザコ敵も強くなっており、HPが高い上に、ブレイク値の高い攻撃をしてくるなど、これまでのダンジョンに比べて難易度がグッと高くなります。
最強装備に整えておいて良かった~
先に進み、とあるエレベーターの前でシオンは急に立ち止まると、KOS-MOSに行き先を尋ねます。
「なんでKOS-MOSそんなこと知っているの?」と言うと、ケビンがラビュリントスでKOS-MOSを開発していたからでしょうね。
前作で、KOS-MOSの深層記憶になぜかミルチアのデータがあるという謎がありましたが、おそらくそういうことでしょう。
関係ないけど、新装KOS-MOS可愛い。
シオン『やはり ― 母さんの病室に繋がっているのね。』
Jr.はシオンに『どうしたんだ?何かあったのか?』と尋ねますが、
シオンは『いえ、なんでもないわ。先を急ぎましょう』と話を打ち切ります。
シオンは母親のことがどうしても気になるんでしょう。
浜茶屋
ラビュリントス内の宝箱に、なんと…
なんと!夢の見た目変身アイテム!水着が入っていました!
さぁお見せしますよ!興奮する準備は良いですか!?
こちらが、「水着ジン」です。
え?期待していたのと違う?
分かります。。。
ジンの水着姿って、、、誰が得するんだ!?
しかも、これ、水着というより甚平ですよね?
浜茶屋のおっちゃんってこと?
うーん、まぁ、せっかく手に入れたし、水着という名称を気にしなければ外見も悪くないので、水着のまま攻略することにしました。
防御力はないけど、気にしたら駄目。ゲームの要素を堪能していくスタイルでいきます
真実
通路の一画で立ち止まるJr.たち。
Jr.『ん、あれは?』
セラーズとヨアキムが立ち話をしているのが見えます。
娘の人形とは、モモのことです。
ヨアキム
『貴様とウィニコットの立案したものだ。』
『私がいなくても、なんら問題はなかろう?』
セラーズがヨアキムにゾハルの実験を進めるように要求しているようです。
しかし、ヨアキムは興味がないといった態度で、セラーズをあしらいます。
セラーズたちとヨアキムとは温度差があるようですね。
会話の後、ヨアキムは奥の部屋に消えます。
彼の姿を見て抑えきれなくなったのでしょう、モモはあとを追います。
モモ『パパ ―』
ヨアキムは入ってきたモモに気づき、モモの元へ歩み寄ります。
モモは気が動転しているようで、上手く誤魔化すことができません。
ヨアキムはモモの姿を眺めると、何か勘付いたのか、
『ははは、お嬢ちゃんはウソをつくのが下手なようだな。』
『ちょっと、手伝ってもらえんかね?』
と誘います。
モモはヨアキムに、気がかりな研究の内容について尋ねてみると、
やっぱり、モモがレアリエンだと見抜かれていました。
ただし、驚いている風でもないので彼女がモモ本人とは思っていないのでしょう。この時間軸の段階ではモモはできていないのでしょうか。それとも、モモだと分かっているのでしょうか。そう思うと感慨深いものがあります。
ヨアキムはモモに研究に懸ける思いを吐露します。
『―私は娘を病気で亡くしてね。』
『もしその意識を取り戻せたら、娘を生き返らす事ができるかもしれない。』
『そう思っていた。』
ここから、U.M.N.(ウードゥス・ムンドゥス・ネットワーク)についての話が始まります。
難しいですが、箇条書きでまとめました。
無意識集合の場。意識が個人に由来するのではなく、民族や人類には集合的意識が根源的に存在しており、それが個人に作用して顕れるという概念(素人なので違っていたらごめんなさい。)
U.M.N.には人の意識らしきものが存在する。
意識はU.M.N.から生まれU.M.N.へと還る。
つまり、U.M.N.は全ての人間の意識が還る場所であり、ヨアキムはゾハルや神の遺産を用いて亡き娘の意識をU.M.N.から取り出し、レアリエンという体に移すことで、娘を蘇らせようとしたということですね。
しかし、それは叶わなかったと ―
ヨアキム『芽生えつつある新たな意識は、娘のそれとは違うようだ。』
落胆の色が浮かぶヨアキムを見て、モモは自分が彼にとって不本意な存在として生まれてきたと感じたのでしょう、さぞかし胸にこたえたと見え、無言でうつむきます。
ヨアキムはモモに向き直り、言葉を続けます。
『だが、私はそれで良かったと思っている。』
『この子は全てのレアリエンの希望となるだろう。』
『その希望は、迫りつつある宇宙の拡散を止める手段と成り得るかもしれない。』
モモはサクラと意識空間で会っているので知っています。ただ、その名前をしみじみと口にし、ヨアキムに話しを促します。
なお、ミズラヒという姓は日本名だと思っていましたが、イスラエル系の苗字でした(シュモロー・サンド『ユダヤ人の起源』より)。ヨアキムが移民船団系の出身だと考えると納得です。
『妻と私と、二人でつけた名前だ。』と言っているのが、ユリとヨアキムが仲が良い夫婦だったことを想像させるので、切ない気持ちになりますね。
ヨアキム
『君達の為にこの世界は存在しなければならない。』
『彼らを止めなければ』
ヨアキムが去ったあと、Jr.たちが部屋に入ってきます。
モモ『パパと、お話したんです。パパが私は二人目の娘だって ―』
モモはようやく真実を知ることができました。
ヨアキムがモモをサクラとしてではなく、モモとして大切に思っていたこと。
また、人の道を外れた狂気の科学者という悪評が嘘であり、世界を救おうとしていたこと。
そして、ヨアキムが止めなければと言っていた”彼ら”というのは、きっとセラーズやケビンたちのことでしょう。
僕も三作目にして、ヨアキムの真実の目的が明らかになり、「ようやく…ッ!」と胸が熱くなります。それだけでなく、彼の行為が父親としての思いに駆られたものであったこと、そしてこれから為すことも相違ないことを考えると、急に親しみが強く湧いてきます。
では!ラビュリントスはまだ長いですよ!!
次回【パート24】
前回【パート22】