ディミトリを倒したJr.たち。本シリーズが始まってから、ずーっと自室に引き篭もっていたヴィルヘルムがついに部屋を飛び出し、事態はいよいよ佳境を迎える。
ミクタムへ
シオンたちは、アベルの方舟を脱出しました。
エルザの正面に、ミクタムが青白く光っているのを見て、ジギーはディミトリの言葉を思い出します。
ディミトリ「ミクタムに眠る ツァラトゥストラを得て ―」
しかしながら、エルザは、悠長に惑星鑑賞していられるような状況ではなく、
後方に、ミクタムへ移動を続けるアベルの方舟とグノーシスの大群
周囲は、アベルの方舟を迎撃するオルムス艦隊
という、いつもながら絶体絶命の窮地。
船長のマシューズは、やむなくミクタムへ降下を決めます。
トニー『ちっ、無茶言いやがって ― どうなってもしらねぇぞ!』
ハインライン卿
その頃、マーグリスは、ハインライン卿にアベルの方舟撃退の許可を得ようと食い下がっていました。
マーグリス
『あれ(ツァラトゥストラ)なくして、主の眠る地、ロスト・エルサレムに還る事は叶いません。』
『そうではなかったのですか?』
「やれやれ、どうしたものか」というように口ごもるハインライン卿に対し、さらに詰め寄るマーグリスでしたが ―
ハインライン卿『どうやら君は、大きな勘違いをしているようだね』
マーグリスの目の前に光が降りて来ると、その中から ―
やっぱり、あんただったのね。ヴィルヘルム。
マーグリスも「それが、あなたのお姿」って
元星団連邦枢機院会議議長かつ、現ヴェクター・インダストリーCEOなんですが、ヴィルヘルムの姿は公には知られていないのでしょうか!?
ヴィルヘルム
『君はこれまで良く尽くしてくれた。』
『だけどいささか信仰心が強すぎたようだね。』
言葉が出ないマーグリスを前に、とうとうヴィルヘルムは“オルムス発祥の秘密”を明かします。
表向きは、主の存在を後世に伝えることを目的としていた。
本来は、宇宙のフェイルセイフを防ぐため、主の言葉(レメゲトン)や神の遺物を管理することを目的としてヴィルヘルムが創った組織だった。
ここで、まだ正体がわからないキーワードが出てきたのでおさえておきます。
ある男…約6000年前に死んだ、主と崇められている男。
レメトゲン…宇宙を散逸させる力を持つ言葉。それを作ったのは、本当は主ではなく、イェオーシェアだと明かされます。つまり、ケイオスが神の言葉を作ったということ!?
ヴィルヘルムっていつから生きているのだろうか。
さて、マーグリスにとって、これまで、出自(移民船団)の崇高さを保証し、使命の正当性を与えてくれていたオルムス。
それが嘘っぱちであり、ただヴィルヘルムに都合良く操られていただけだと知ったとき、その絶望や屈辱は計り知れません。
マーグリスの問いに、平然と答えるヴィルヘルム。
ロスト・エルサレムへの帰還というのは幻想に過ぎませんでした。
無駄ではなかったと思えるのであれば ―
この言葉のカウンターは、無駄と言い切るよりも残酷なように思えます…
ヴィルヘルム
『さあ、どうする?マーグリス。』
『君は、君が君で在る為の選択をしなくてはならない。』
赤と黒のテスタメントが現れ、取り囲まれるマーグリス。
選択肢を与えているようで、選択させないスタイルの誘導を受けながら、マーグリスは自らを支えてきた意思の喪失に、ただただあえぎます。
ミクタム
エルザは、敵のE.S.から攻撃を受けるも、なんとかミクタムへ緊急着陸します。
うーん。ユリにシェリィにモモに、船内が華やかになりましたね。え?シオンは?()
着陸した地点は、ミクタムの市街のようです。
そして、モモは高濃度のグノーシスの反応があることを伝えます。
Jr.はアルベドが遺した言葉を語り、
ゾハルとアベルをミルチアへ転移させた。
お前達は、そこへいけ。
グノーシスが集まっているということは、ゾハルと関係があるに違いないと踏みます。
さぁ、行くぞという段で、Jr.はアレンの方を向き、『気を抜くなよ』と一言。
これぞ、イケメンJr.のナイスな気遣い
シオンを守るのはお前の役目だろ、とアレン君の尻を叩きます。
どおりで、メリィにもシェリィにもモテるわけです。
うんうん、そうこなくっちゃ、
やっぱり、アレン君なくして、ゼノサーガ終結などありえません!
ミユキ・スペシャル
出撃準備にブリッジを出たところで、突然ミユキから着信が ―
なにやら、ミユキスペシャルという、ごっこ遊びをする小学生が効果音と動作付きで叫びそうなネーミングを披露したところで、
どうやら、会社にある希少な資源を無断でくすねたらしく、証拠隠滅に変わりのものをとってきて欲しいということらしい。
きっと、趣味の武器開発中に、”シオンのため”という理由で自己正当化して悪事に手を染めエスカレートしちゃったんですね。
くっ、最後まで世話を焼かせるなんて、なんと面倒見がいのある後輩なんだ!
ところで、ミユキが通信できているということは、ヴェクターの電力は復旧したみたいですね。
変わりの資源を調達し、ミユキスペシャルを手に入れます。
これ(上画像)がミユキがシオンのために夜なべしてこしらえた(かどうかは知らない)、ミユキスペシャル。
透明感のあるエメラルドグリーンがなかなかかっこいいです!
性能も、通常の武器の倍くらいあり、破格の威力です。
おそらくシオンの最強武器でしょう。
この他にも、各キャラの最強アイテム入手用と思しきイベントが一気に解放されるのですが、現在やりこみ中なのと、かなりボリュームがあるので、今回は端折ります!
ミクタム市街地
敵の本拠地である惑星ミクタム。
グノーシスもいるとなると危険は避けられないということで、E.S.で降りることに。
ミクタムは、18年前のゾハルの暴走により、惑星全体が荒廃しています。
以前パート5で、マーグリスとペレグリーが会話していた場面がありましたね。
ここで、何やらジギーの様子がおかしいのですが、
おやっ、もしかしてジギーってミクタムに因縁があるの?と気になるところです。
実は、ジギーの過去については明かされているところが少なく、メンバーの中でも、謎の多いキャラです。まぁ、ケイオスやジン、カナンも未だに謎だらけですが…
まさか、ここまで引っ張られるとは思いませんでした
リヒャルト&ヘルマン
市街地へ入るために、少し進んだところで、現れた2体のE.S.
彼らは、オルムスの異端審問官であり、マーグリスの配下のリヒャルトとヘルマンでした。
まさに、「てめぇら、まだ生きてやがったのか」と、Jr.とのシンクロが発生。
「聖地に足を踏み入れる異端者を断罪する」 と、リヒャルトはいかにも戦いに飢えたように、嬉しげに、そしてエキセントリックに笑います。
ここで本作キーワードの異端:Xenoが出ました。やっぱり、シオンたちは異端者なんですね。と言っても、オルムス以外全員異端者だという気がしますが。
~E.S.ガド&ヨセフ戦~
こちらが、2体のE.S.
戦闘開始から、それほどターンがたたないうちに、
<<<強襲で敵の必殺技を阻止せよ!>>>
とのメッセージが!
「ちょっと!強襲で阻止って難しくない!?」
と思いつつ、
「まぁ、別にいいか」と思うのが、僕の常です。
なぜなら、必殺技が見たいですよね!
強襲の確率を上げるテクニックもあるのですが、むしろ、使用を控え、
見事、E.S.ガドの必殺『ナグルファル』が発動!
ナグルファルとは、北欧神話に登場する、巨大な船です。(Wikipediaより)
約5万もの、ダメージを受けたあとに、E.S.ヨセフの追撃が走るも、E.S.アシェルはかろうじて持ち堪えました。
戦闘中には、リヒャルトやヘルマンと会話が発生します。
闘いの意味を問う、Jr.に対し ―
リヒャルトにとっては、闘いで自らの狂気を発散させることが目的なんでしょう。
「じゃあ、ヘルマンは?」と言えば、彼もまた、リヒャルトに付き従うことが目的であり、オルムスの作戦は、リヒャルトと共にいる手段に過ぎないのかも知れません。
ちなみに、ここで、E.S.アシェル(Jr.&ケイオス機)が敵の攻撃で撃沈。
油断したー
ヘルマンはなんと、ジンとの会話が用意されていました。
マーグリスとの因縁が深いジンは、オルムスでもよく知られているのでしょう。
ヘルマンは、リヒャルトの家臣という関係であり、いかにも従者らしい、恭しげな話し方をします。
その後は、強襲を狙うこともせず、火力でねじ伏せるスタイルで勝ちました!
戦闘終了後、リヒャルトとヘルマンの死とともに、E.S.からアニマの器が飛び出します。
そして、上空から黒いE.S.が現れ ―
シオンが「あの時の」と言っていますが、本作(EPⅢ)では、初登場です。
前作において、旧ミルチアを訪れたシオンたちの前に現れています。
黒いE.S.は2機のアニマの器を回収し、かなたへ飛び去って行きました。
市街を進み、街の荒れ果て様について、ケイオスとジンが話していると。
ジギー『このマーク ― !?』
G.F.P.D.(星団連邦警察)マークがある建物を見て、ジギーは生前の記憶をわずかに取り戻したらしく ―
ジギー『俺はここで、ヴォイジャーと対決した。』
ジギーは、生前(約100年前)星団連邦警察に所属していたことと、この発言を合わせると、ミクタムで職務に当たっていたときがあるのでしょう。
ヴォイジャーの「人ではない者へと変わった」とは、一体どういうことなのでしょうか。
彼の正体については、あまりにも情報がないので、気になるところです。
今回は、ここまで、
次回も、ミルチア探索です。
次回【パート34】
前回【パート32】