ハインライン卿が姿を現し、オルムスが作られた真の理由が明らかとなった。一方、ミクタムを訪れたことを契機に、ジギーの過去の記憶が蘇りつつあった。
スペースポート
市街地を抜け、スペースポート(宇宙港)に出たところで、皆足を止めます。
Jr.『なぁ、おい。これって ー』
そこには、グノーシスに襲われ白化した人々の亡骸が残されていました。
実は、意外と人間が白化しているのを見るのは初めてです。というのも、DS版やEPⅠでは、白化せずに消滅したり、普通に物理的に殺されていました。
そのとき、シオンがいつものウ・ドゥ発作 ー
…ではなく、頭に痛みを覚えるとともに、ペンダントが光る。
ペンダントに宿った想いに導かれるように、シオンは非常用のプラットフォームの前に。
ここは、プロローグで母親が子供を脱出ポッドに乗せて送り出した場所ですね。
そして、このときの子供がケビンであり、シオンに母親の形見のペンダントを渡したと ー
一体何のためでしょうか?ケビンの本性を知ってしまった今となっては、それが純粋な愛情からだったとは思えないですよね。
ところで、E.S.ディナに搭乗しているはずのKOS-MOSってどこに乗っているの?下段シートにアレン君乗ってるし。
そこへ、1機のE.S.が現れ、シオンたちを襲います。
世界の消滅が迫る中、戦いに意味はないと言うジンに対し、ペレグリーは自らの戦う意味を告白します。
惑星ミクタムは、移民船団が漂流の果てに行き着いた場所であり、幾世代にも渡ってゾハルを守護してきた。
ゾハルの力を手に入れようとする連邦のエゴがゾハルの暴走を招き、ミクタムでの惨劇が起きた。
(⬆惑星ミクタムは連邦の管理下に置かれた後、ゾハルの研究が連邦主導で行われた。)
ゾハルの民は、ゾハルを取り戻し、父なる聖地(ロスト・エルサレム)に還ることを誓った。
連邦を憎み、戦い、そしてゾハルの奪還に正義があることを語るペレグリーに対し、ジンはそれでもミルチアでのオルムスの行いは決して許されることではないと言います。
ペレグリー
『確かに全ては欺瞞だったわ。私達の行為には、何の意味もなかった。』
『私は今ここにいる。これこそが、私の存在理由。』
『貴方は自由だわ』
『自由に全てを受け入れ そして否定も出来る』
『でも私は違う』
ヴィルヘルムがマーグリスに全ての欺瞞を明かした今、ペレグリーがそのことを知っているかどうか気になっていました。
会話の始めにオルムスの由緒を語り出したことから、「もしかして、知らないんじゃ?」とペレグリーを哀れにも思いましたが、
「何の意味もなかった」
と語っていることから、事の次第はペレグリーにも知らされたのでしょう。
でも、それでも二人は戦わざるを得ないようです。
~ペレグリー戦~
戦いをやめようと説得するジンに、ペレグリーは応じません。
E.S.イサカルの必殺技「マルアークレーザー」は威力が高い上に全体攻撃なので、HPが減っていると危険です。
また、E.S.イサカルは
必殺技を受けるとアニマゲージが上昇する
こちらのアニマゲージを破壊する
といった、能力がある(発動する)ため、長期戦は禁物ということで、一気に片を付けました。
~戦闘終了後~
損傷し限界を迎えた機体が爆発を起こす中、
ジンは、ペレグリーに機体を捨てて脱出するように叫びますが、ペレグリーは「これで良いの」とでも言うように、身を横たえたまま ー
『お別れよ ジン・ウヅキ』
ジンはペレグリーを追おうするも、その最期を見届けることしかできませんでした。
かつて恋人同士だったことを思わせるジンとペレグリー
ヴィルヘルムの嘘が分かったことで、戦わずに済むか、もしかすると、関係が修復されるのでは?と期待していましたが、悲しい結末を迎えました。
ジンとペレグリーは連邦軍時代に上官と部下の関係であり、その中で、親密になったと想像できます。
ペレグリーは、故郷を破壊した連邦への復讐を果たすため、オルムスの使命を信じ、すがっていたのではないでしょうか。
それは、彼女自身の弱さであり、ジンと共に歩む道ではなくオルムスを選ばせた。
そして、オルムスの使命が嘘だと分かってもなお、偽りの存在理由から逃れられず、異端審問官としての死を選ばせたのでしょう。
だからこそ、ペレグリーは、いつでも賢明に生きるジンの姿に自分との大きな隔たりを感じ、
『貴方は自由だわ』
『全てを受け入れ否定する事もできる』
『私と貴方のそれは交わる事がない』
と言ったと考えられます。
狂った歯車はとうとう元通りになることは叶いませんでした。
ペレグリーの死とともに、
また、黒いE.S.が現れ、E.S.イサカルのアニマの器を回収し、去っていきました。
シオン『また あのE.S.が ー』
そのとき、ジギーが怖い顔になるのですが、
なぜか、Jr.が『どうした おっさん!?』とスーパーフィーリング能力でジギーの様子の変化を察知します。
E.S.乗っているから顔見えないし、もしかして、互いの生体情報をモニターで見てるのかな?まさか、念動力!?
Jr.がおっさん、おっさん言い過ぎてジギーが内心傷ついていないか心配になる中、
我らがおじさま、ジギーはゾハルのある場所が分かるかも知れないと言います。
ジギー『俺はその悪夢を、なんとしても消し去りたかった ー』
ジギーはサイボーグとして蘇ったあと、接触小委員会に記憶の抹消を申し出るという一幕がありました。ここで、思い出せているので、記憶の消去はされなかったのでしょうが、自ら封印してしまうほどのもののようです。
ジギーの記憶によれば、ゾハルの在り処は、
オルムス総本山、アルコーン大聖堂(上画像の奥に見えるでっかい建物ですね)らしい。
アルコーン大聖堂
ミクタムのマップは広くないので、大聖堂へはすぐ着きました。
シオンたちは、大聖堂前にあるオルムス教皇の石像を木っ端微塵に破壊したあと、大聖堂の境内に入ります。
大聖堂を前に、カナンが観光ガイドを始めるので、僕は「やけに詳しくない?」と驚きました。
カナン、E.S.ルベンに乗っていたのね
カナンとジギーによる解説を聞いたJr.は、
なるほど、よし中へ入るぞ
と、実に男らしく会話のパスを放り投げ、
「って、え?なるほどって、飲み込み早すぎない?」と、事情を飲み込みきれない僕を置いてけぼりに物語は進む。
大聖堂の中へ入ると、黒のテスタメント、ヴォイジャーによる歓迎を受けます。
因縁めかしたヴォイジャーの物言いに、Jr.がジギーに事情を尋ねます。
ジギー『ー ここは、奴の手によって 俺の妻と子供が殺された場所だ。』
ジギーのカミングアウトに、ならばジギーの消し去りたい過去がどれほどだったかを感じたところで、話は続きます。
「俺はすでに死んだ人間であり、何を企んでも無駄だ」と言うジギーに、ヴォイジャーは、それを強がりだと見透かし、「未来永劫逃れることはできない」と返します。
そして、彼はジギーたちの”苦しみ”を味わおうと、次々と火種を投下します。
ジギーはテスタメントにならずに自死を選んだ。
⇨ジギーは精神憔悴により、自殺したとされていましたが、実際はヴォイジャーとの戦いに破れ、ヴォイジャーの意思に逆らうために自らの手で運命を断ち切りました。
シオンたち全員がテスタメントになる素質を持っている。
テスタメントとしての素質を見るため、あの方(おそらくヴィルヘルム)が”カナン”を使って監視していた。
シオンが幻のミルチアでテスタメントに勧誘されていたことから、シオンが素質を持っているだろうことは予想していましたが、全員がそうだとは思いませんでした。つまり、全員が異端者ということでしょうか。
うん、ボロメオ大学出身の秀才アレン君こそ、ただ者ではないと僕は思っていました!(たぶんアレン君は違います。)
ラクティス
ここで、カナンの謎が白日のもとにさらされる ー
ヴォイジャーがカナンのことをラクティスと呼んだことに、ジギーが反応します。
カナンの“隊長”という言葉 ー
様々な情報開示に続いて、急にぶっこまれる新たな人間関係に、「ほっ?ほほほ?!」と僕のボキャブラリーが崩壊し始めたところで、補足しておきます。
じゃあ、なんで、ジギーはカナンの正体に今まで気が付かなかったのか気になりますよね。
気づかなかったのは当然で、カナンの体は当時のラクティスの体とは別物で、記憶素子だけを受け継いでいるためです。さらに、当時のラクティスの記憶素子は一度フォーマット(初期化)されており、本来記憶が蘇るはずがありません。しかし、ドクトゥスの情報提供をきっかけに、U.M.N.(集合無意識)領域に存在する記憶が蘇ったとされています。
要は、体は違うけど、記憶は当時のラクティスであるというわけです。
カナンの正体が分かったことで、Jr.はカナンを問いただすと、カナンは弁明の余地はないと自らが監視者であるという事実を認め、罪を悔いるように沈黙します。
カナン『ー すまない、ルベド』
ヴォイジャーは、さらに和を乱そうと、Jr.に「お前も兵器だ」と挑発しますが、ここでジギーがカナンを庇い、会話を制します。
ジギーがヴォイジャーに”なぜこんなことをするのか”問うと ー
ヴォイジャーは高笑いをしたあと、次のように語ります。
『私がテスタメントになったのは 死の恐怖から逃れ、永遠の快楽を手に入れる為だ。』
『貴方とは、なんら関係のない事ですよ。ジャン・ザウアー。』
「うん?どういう会話の流れ?」と言葉の意味が理解できず、読解力の乏しさを痛感
どうやら、ヴォイジャーとジギーの因縁話から早々に話が脱線してテスタメントの話になっていたため話がややこしくなりましたが、要は「テスタメントうんぬんの話は私が貴方に執着している理由とは関係ないですよ」という意味です。
ヴォイジャー『貴方と共に、永劫にその人生を愉しみたい、ただそれだけですよ。』
彼は、100年前に自殺という形でジギーを取り逃したことが我慢ならなかったようです。
それは、殺人鬼としてのヴォイジャーのプライドを傷つけたのかも知れませんし、
または、テスタメントになる道を拒んだジギーへの「なぜだ」という憤りだったのかも知れません。
あるいは、ジギーと戦うことで神の力への渇望が呼び覚まされることに喜びを感じているのでしょう。
ヴォイジャー
『私の手でとどめを刺してあげますよ』
『貴方の息子のようにね』
~ヴォイジャー戦~
E.S.ガド、ヨセフ、そして、E.S.イサカルのアニマの器を回収した黒いE.S.はヴォイジャーの搭乗機E.S.ダンでした。
E.S.ダンは「ファントムアーマー」により、毎ターン、ダメージ無効と弱点属性が入れ替わります。
そのため、必殺技を使うタイミングを間違えると、大ダメージを与えるはずが0ダメージに!ということが起こり得るので要注意!
また、本領発揮モードが3段階あり、
毎回能力や攻撃がパワーアップし、通常攻撃もなかなか強力なのですが、必殺技の「ディスラプター」が怖い!
上の画像は1段階目にも関わらず、全員体力全快から瀕死状態に!
ガードしないと死ねます。
とは言え、実は隠しE.S.バトルのボスを倒しているので、手堅く戦い、勝利しました。
とどめをジギー(E.S.ゼブルン)で刺したかったのですが、計算をミスしてしまい、通常攻撃で撃破
E.S.を沈黙させると、E.S.ダンのアニマの器を今度は、謎の赤いE.S.が回収していきます。
E.S.を失ったヴォイジャーに、ジギーはとどめを刺そうとしますが ー