【ゼノサーガ3】part38~然り~[9章]

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散逸する宇宙

『ついにきたね、この瞬間が。』

 

「お待ちかねでしたかボス」、と思わず言いそうになるワンシーン。

ヴィルヘルムは最深部で万事が整うのを待っているようです。

敵の総大将がケビンを前に、終結の予感を口にします。

ヴィルヘルム『マリアがすべての意識をこのツァラトゥストラへ導く ―』

彼女が鍵を差し込むとは、どういう意味でしょうか…

後ろで話を聞くケビンは一抹の不安があるようで、その様子を察したヴィルヘルム。

ヴィルヘルム『T-elosではなく、KOS-MOSによる目覚め。』

事態はケビンの予想に反し、マリアの器争いはKOS-MOSの勝利となりました。

 

ケビンはその不安を握りつぶすように、問題ないと否定します。

ケビン『マリアも、シオンもすべては我々の手の内にあります。』

 

その頃、世界では ―

大量のグノーシスが人々を襲い、人々は次々とグノーシス化していきます。

シーンは、フィフス・エルサレムでしたが、宇宙全域で起こっているのでしょう。

そして、グノーシス達はミクタムへと集まっていく、その光景は”すべての生命がミクタムに集結する”ということをイメージさせます。

 

同時に、ミクタムに接近を続けていたアベルの方舟がとうとう到達し、惑星を捕らえます。

不気味に赤く光るミルチア。

 

エルザでは、グノーシス現象による連絡の途絶に、エルザのパニック班、船長とハマーが仕事をしてくれるので、事の重大さがよく分かる!

“滅亡の危機”という次元の話ではなく、もう、全人類が神の審判に巻き込まれる感じですね

一方、エルザの冷静班、シェリィとユリ。

シェリィが、U.M.N.内に謎のコードが進行していることを発見し、それを見たユリは、最初レメトゲンだと思います。

しかし、それは、似ているけど何か違うものでした。

レメトゲン=世界を散逸させる力を持つ言葉。
今起きている事象を考えると、まさにレメトゲンの言葉通りのように感じますが、その違いはマリアが復活したことと関係しているのでしょうか?

そして、シオン達も

モモは探知能力でグノーシスがミクタムに集まっていることを察知します。
同時に、Jr.もエルザからの連絡で状況を把握。

で、KOS-MOSのセリフ(下画像;上)

やっぱり、マリアの復活がきっかけだったのか

事情を知るケイオスが説明を開始。

ツァラトゥストラとは
マリアを信奉する者が、ロスト・エルサレムから持ち出した神の遺物。
神がマリアに与えた選択肢。
この宇宙の姿を変える為の力。

「ケイオス何者?なんでそんな事知っているの?」と誰も突っ込まないあたり、「ケイオスだもんね」という暗黙の了解ができているチームシオン。


【補足】

情報過多により、僕がちょっと混乱してきたので、ツァラトゥストラについて整理してみます。

ツァラトゥストラは神がマリアに与えた選択肢で、宇宙の姿を変える。
ヴィルヘルムは宇宙のフェイルセイフを止めて、はじまりの刻へ戻そうとしている。

ツァラトゥストラの元ネタからすると、「永劫回帰」装置ではないかと予想しています。

なので、宇宙が消滅する前に永劫回帰で”振り出しに戻す”ものだと思うのですが、宇宙の姿を変えるうんぬんが分かりません。

それに、ヴィルヘルムが講じた何らかの策は、まだ出てきていません。


ケイオスは、シオンの持つペンダントが、ツァラトゥストラの鍵だと言います。

ケビンそんな大事なものをシオンに渡して良かったの!?

 

シオン
『KOS-MOS ― いえ、マリア。あなたは自分を取り戻すことができたのでしょう。』
『それは、どんな気持ちなのかしら?』

シオンは、自分とはいったい何なのか。どう在るべきなのか。そして、ケビンに会うことが正しいのか分からずにいます。

それでも、ケビンに会いたいという気持ちは変わりません。

KOS-MOSに促され、先に進みます。
…ってKOS-MOSは先に進ませたいのか?

マリアを宿したKOS-MOSがどういう目的を持っているのか分かりません。

KOS-MOSセリフのイラストも表情付きに変わっていますね。憂いの表情も抜群じゃないですか。

この先は、ダンジョンの続き

時間を具現化したような空間が広がっています。

右手にいる天使のようなグノーシスは、HPが8000と高く、たぶん最強のザコ敵。

禍々しい天使って一番怖い

奥に進むと、結晶の通路が出来上がり、思わずアナ雪気分。

それでは、ケビンのもとへレット・イット・ゴー*(進め!)

※本当は、持っているものを手放せという意味です。


【番外編】

パート36で手に入れてから、あとでお見せしますと言っていた最強兵器

 

今こそお見せしましょう。

神の審判を

『『『エルデカイザーΣ』』』

その屈強のボディーから繰り出される究極奥義「皇帝侶断」は時空をも刈り取る奇跡を見せる。

大地から手繰り寄せた大剣に
Σは全パワーを注ぎ込む。

大剣が投げ下ろされたとき
大地は裂け、天は割れる。

ムービーも他のエルデカイザーのものとは違う、Σオリジナル!

「57000ダメージ!?」と驚いたかも知れませんが、敵が2体いるので2倍に見えています。そして、これはまだ攻撃の途中。

一撃目に僕の目に飛び込んできた約15000のダメージ

強いとか、凄いとかよりも、私達には、衝撃をより短くより明確に表す言葉があるのです。

は?

敵のHPがせいぜい数千しかないにも関わらず、ダメージが1桁欲張りさん。
しかし、攻撃ムービーは終わらない。

「もう、どうせ強いからめちゃくちゃインフレさせよう」という、製作者の思い切りの良さを感じさせる、お茶目な3連撃。

計45000ダメージ

 

そして僕は悟ったのです。

「これ攻略に使っちゃいけないやつだね★」

たぶん、ボス戦も一瞬で終わります。

ケビン

シオン達が道を登りきると、愛しのケビンが待っていました。

気がはやり駆け寄るシオン。

そして、ケビンはKOS-MOSをマリア呼び。

うーん。あなたが作ったアンドロイドなんだけど、KOS-MOSに対する思い入れはないんだろうか。

シオンが、抱えている不安をケビンに訴えようとしますが、ケビンは「言わなくていい」と言うようにシオンの気持ちを代弁します。

これがイケメンが持つと言われる女性の気持ちを察する能力か…

ケビン
『自分が何をなすべきか、

 自分自身が何なのか?
 自分の居場所がどこなのか?』

そして、彼もまた、昔同じような思いをしていたことを語ります。

あの方 ー

その言葉に、ケイオスはヴィルヘルムの名を出しました。

ヴィルヘルムの名前に、ヴェクターと繋がりが深いJr.は驚きを隠せません。

クーカイ・ファウンデーションはヴェクターから多額の出資を得て財団化されました。

さぁ、本命の名前が出たぞ!というシーンで、
なぜかヴィルヘルムの顔を知らなかったマーグリスよろしく、Jr.以外の全員ノーリアクション。

Jr.がみんなの気持ちを代弁してくれているからいいんです!

ケビンの回想シーン

ミクタムから脱出し、別の惑星で新たな暮らしを始めたであろう幼いケビン

公園でヴィルヘルムがケビンに語りかけています。

ヴィルヘルムが語った言葉。
世界は滅びの道を歩んでいる。
宇宙を救う唯一の方法は、永劫回帰である。

ヴィルヘルム
『いずれ滅ぶ運命ならばある時点でその歴史を閉じ、再び最初からやり直す』

やはり、ヴィルヘルムは宇宙を永劫回帰させるつもりのようです。そのための手段がツァラトゥストラなのでしょう。

ヴィルヘルムの甘言に、もう一度世界が元に戻るなら、母親と暮らしたいとケビンは言います

ケビンにテスタメントの素質を見出し、声をかけたのでしょう。幼い子どもの心の痛みにつけ込み、思い通りに操ろうとするとは…

僕にはヴィルヘルムの顔がだんだん、悪魔の顔に見えてきましたよ ー

知らないおじさんに話しかけられても、ついていったらダメですね。

ケビンのこのときの気持ちが今も変わっていないとしたら、ケビンの目的は母親の復活?

~時は今に戻り~

ケビンは、


ヴィルヘルムはロスト・エルサレムがあった頃から手はずを整えていたこと

連邦、ヴェクター、オルムスもすべて彼の思惑の下にあったこと

さらに、

ケビンがU-TIC機関でヨアキム博士の助手として、ゾハルの研究チームに入ったこと
その後、U.M.N.に散逸していたマリアの意識を宿したKOS-MOSを作ったこと
KOS-MOSをシオンに託したこと
を語ります。

すべてが目的を遂げるために企てられていたことを明かしました。

やはりマリアの意識はU.M.N.内にあったようです。

Jr.がシオンに思い直させようと、声をかけますが…

シオンは、まさかの無視!

Jr.よ…

ケビンの死の真相はシオンが最も知りたいことでしょう。

なぜなら、その死のトラウマを今までずっと引きずってきたんですから。

シオンの問いに、ケビンは、

力を得るために肉体を捨てる必要があった。
⇨テスタメントになるため
シオンとKOS-MOSの絆を深める必要があった。
⇨KOS-MOSに眠るマリアを呼び覚ますため

と述べ、

シオンと世界を救うためだった。だから、分かって欲しいと言います。

ケビンがヴィルヘルムに仕えた理由を知ったあとでは、シオンを救いたいという気持ちが本当か怪しいもんです。

シオンの悪夢である、KOS-MOSのプロトタイプにケビンが殺されるシーン。それは機体の暴走事故だと考えられていたのですが、ケビンが自らを殺すようにKOS-MOSに設定していたというのが真相のようですね。

またも、Jr.が「ざけんじゃねぇ、ペテン師が(意訳)」とケビンを責めますが、誰も反応しない!

Jr.よ…!プレイヤーの心には響いているぞ!

もう、シオンの耳には彼の甘い言葉しか届いていないのか。

僕も「こりゃ、ダメだ」と思い始めたそのとき ー

アレン君の声が反響する ー

ケビンの話を聞いていたアレン君は、身勝手なケビンの行いがシオンにどれだけの悲しみを与えたかを逡巡していたのでしょう。

綺麗事ばかり並べ自分を正当化しても、結局はシオンを利用していただけのケビンに怒りを向けます。

『僕はそんなやり方、絶対に許せない!』

イイぞ!アレン君!!

 

しかし、ケビンは微塵も怯む様子がなく、アレン君に矛先を突き返します。

『許せない?許しを乞う必要があるのか?』

死が迫るシオンを救えないにも関わらず、感情論を語るだけのお前は話にならないと吐き捨てます。

アレン君は、「でも ー」と、必死に言葉を編もうとしますが言葉が出ません。

言っていることはケビンの方がもっともらしいのは間違いありません、しかし、アレン君の中で埋もれた言葉は、きっと本当に大切なことだと感じつつ、会話は続きます。

 

ケビンは、さて、邪魔は消えたとばかりに、シオンを呼びます。

思い悩んだ表情で、無言のまま彼の下へ歩み寄るシオン。

それを見たJr.は、ケビンに向かって発砲しますが ー

シオンがM.W.S.(ミユキスペシャル)でケビンを庇いました。

これ、Jr.に背を向けてるとこから、振り返って銃弾を防ぐ超反応

 

続いて、ジンがシオンに呼びかけます。

ケビンのやろうとしていること、
ケビンがシオンを求める理由

それは、シオンも分かるはずなのに、それでも行くつもりなのか、と。

つまり、彼は世界の崩壊に加担している人物であり、彼が本当に必要としているのは、聖女の巫女の力であって、シオン自身ではありません。

 

シオンから返ってきた答えは、

わからない。
私はもう疲れた。楽になりたい。
ケビンだけが居場所を用意してくれた。

「疲れた。楽になりたい。」と、シオンは自分の運命にとうとう持ちこたえられなくなっていると感じさせます。

ジンは、みなが心配していると説きますが、シオンは散々聞かされたその発言に「兄さん達は助けてくれなかった」と声を荒げます。

歯止めが効かなくなったシオンは、あろうことか、ペレグリーの名を持ち出しました。

Jr.がおもわずたしなめます。

ジンの返答はなく、表情も表さないため、何を思ったかは読み取れません。
ただ、ジンらしく、持ち前の強さでその事実を悔い、感情を制したのでしょう。

 

ジンは最後にシオンの覚悟を確認します。

ジン『本気なのですね シオン』

そして、シオンの答えを聞くと、ゆっくりと目を閉じ、己も覚悟を決めます。

どこまでも、正しく、強い男

ジンは、たとえ妹に刃を向けても世界を救うという選択をします。

ジン『貴方も その覚悟で望みなさい』

 

Jr.『シオン バカなことはやめろ』
モモ『そうですよ シオンさん 戻って来て下さい』

シオンは驚きと恐怖の表情を見せたあと、やはり決意した顔を取り戻し、悲しげに眉を寄せまぶたこたえさせます。

シオン『ー ごめん』

Jr.『殴り倒してでも 連れて帰るぜ』

ケビンは、揚々ようようたるさまで、Jr.達の往生際が悪いと言わんばかり。

それを聞いたJr.は怒りに火が付き、実力行使を決めます。

“てめぇ”はケビンではなく、シオンのことを指しています。

え、なにこの展開?と思って画面を見つめていると ー

~ケビン&シオン戦~

え!?嘘!?シオンが敵に回るの?

予想外のバトルに愕然がくぜん

ケビンが攻撃し、シオンは援護技を使います。

ケビンの攻撃は弱く、ふたりともHPが低いので、負ける心配はありません。

雰囲気をぶち壊さないようケイオスの水着を脱がせたのは正解だった。

 

バトルになったものの、シオンに攻撃したくないので、どうしようかとカーソルを行ったり来たり。

こんなときにも、盗み心を忘れない僕は、スティールを使ったところ ー

なにやら、おもしろそうなものが!

実用性0の装備アイテム的な?

 

しばらく様子を見ていましたが、埒が明かないので、とりあえず、シオンをスタンさせケビンを撃破。

けれど、特に、イベントが進むでもないので、シオンを倒すしかないと覚悟を決め ー

KOS-MOSに”安全の為の処置”と言う名のとどめを刺してもらいます。。。

覚悟

戦闘終了後、両陣の間にアレン君が割って入ります。

ケビンと行くことを譲らないシオンに、Jr.もジンもここ決着をつけるしかないと考えているのでしょう。

 

アレン『もう沢山だ!僕は、こんな無意味な事をしに来たわけじゃない!』

アレン
『あんたが、あんた達だけが、この世界を救えるとでも言うのか!』
『僕達では、それができないっていうのか!』

ケビン『そのとおりだ。君達にこの宇宙もシオンも、救う事はできない。』

アレン
『そんな事はない!』

『ここにいる誰もが、決意を持ってこの戦いに望んでいる。』
『その決意を笑う事など誰にもできないだろう!』

アレン
『バージルもヴォイジャーもユーリエフも、オルムスの連中だって、ただ、つらい現実から逃げようとしていただけじゃないか!』

アレン君はテスタメントの力はただの逃避と叫びます。

それ対し、ケビンは「力を持たないお前にどんな決意があるのか」と問います。

 

アレン
『そうだよ、僕は弱い人間・・・・だ。』

『あんたらから見れば、なんの力も無いちっぽけな存在だろう。』

 

ケビンはアレンの威勢がしゃくに障った様子で、

とうとう、手を下すことを決めました。

 

ケビン『どうした 踏ん張るのではないのか』

何度も電撃に打たれ、弾き飛ばされるアレン君。

アレン君の体は焼け焦げ、傍観している仲間たちに思わず、助けろ!と言いたくなる有様。

いいえ、仲間たちはアレン君を信じ、勇姿を見守っているのです。

 

容赦なく攻撃を続けようとするケビンをシオンは止めます。

シオンは、見ているのがただただ辛いといった口調で、
『やめて』
『彼のことは放っておいて』
と言います。

ケビン『そうまでしてシオンの同情を引きたいのか』

しかし、アレン君は、同情して欲しいわけじゃないと言います。

アレン君が、立ち上がるのは
シオンがケビンの墓の前で泣き崩れている姿を見ていたから
ケビンの遺したプロジェクトを果たす為に、シオンが必死に頑張ってきた姿を見てきたから
その悲しみ、苦しみが解るからです。

目を伏せていたシオンに、アレン君の声が届き始めます。
シオンの目は、アレン君の姿をしっかりと捉えました。

こんな仕打ちに遭って欲しくない、もう十分だと叫ぶシオンに、アレン君の言葉は止みません。

アレン
『僕は主任の代わりに泣きたいと思った』
『主任の痛みを感じたいと思った』

シオンは迷惑に思っているかもしれないぞと言うケビンに対し、アレンは構わないと笑って見せます。

『あんたの言う通り 僕は情けない男だ』
『ずっと 遠くで見守る事しか出来なかった』

 でも ー
『逃げることしか出来ない貴方なんかに負けはしない』

主任ではなく、初めて名前を呼んだアレン君。

大きく息を吸うように顔を上げるシオン。

ケビンは、アレンの言葉が腹に据えかねたのか、眼差しに怒気を込め、

ケビン
『分かった』
『その願い 聞き届けてやろう』

 

アレン目がけて止めの一撃を放ちます。

立ち込める噴煙の中から現れたのは、アレンを抱えたKOS-MOSでした。

はじめからそうし(ry 、ナイスKOS-MOS!

KOS-MOS
『私にも 貴方の気持ちが理解出来ます』
『貴方の傷みを シオンの傷みを感じ取ることが出来ます』

そうアレンに語りかけると、KOS-MOSはアレンに肩を貸し、シオンの下へとゆっくりと歩を進めます。

ケビン
『何のつもりだ マリア』
『あの方に逆らうことになるのだぞ』

KOS-MOS
『私が守るべきはシオンです』
『あの方の意志は関係ありません』

これを聞いたケビンは、

『本来のマリアとは 別の意識として 覚醒してしまった』


【補足】

前回、KOS-MOSの意識はマリアに変わってしまったのか、KOS-MOSが残っているのか疑問に思いましたが、

ケビンの発言から、あくまで推測ですが、次のように考えました。

ケビンはマリアを封じ込めたアンドロイド「KOS-MOS」を作った
⇨KOS-MOSの意識や記憶がマリアに影響を与え、意識が変化していった。KOS-MOSの中のマリアの意識はKOS-MOSとして生きた。
⇨今のKOS-MOSは、おそらく記憶はマリアのものと共存していて、喜怒哀楽といった感情の動き方はマリアに近いかも知れません。しかし、自分にとって何が大切かという意識はKOS-MOSに由来するところが大きいのではないでしょうか。なので、彼女はKOS-MOSとして自我を獲得しているように思います。

劇中で意識と表現しているものを、心と同義として扱います。


KOS-MOSは眼差しを強くし、問いかけます。
『シオン 教えて下さい』
『貴方はこの状況を哀しいとは感じないのですか』

瞳が揺れるシオン。

『下がれ マリア』

ケビンがKOS-MOS目がけて攻撃を放ったそのとき ー

シオンがケビンの腕を掴み、攻撃は外れます。

シオンは、ようやく決心がついたようです。

利用されていようと、騙されていようと
ケビンと一緒にいられればそれで良かった
ケビンと一緒にいれば幸せになれたのかも知れない

でも ー

自分の幸せだけを望み、過去に逃げたとしてもこの惨めな自分を繰り返すだけ
みんなと共有できないのであれば幸せになる意味はない

ケビンの手を離れるシオン

ケビン
『馬鹿な』

『僕の下を去ると言うのかい』

シオンは、アレン君とKOS-MOSを見やり、笑みを交わしたあと、
『私はもう迷わない』
『みんなと共に この宇宙を救う』

ケビンはシオンに「言うことを聞くんだ、でなければ君の命は…」と迫りますが、シオンはまっすぐ、ただ静かにケビンの言葉を絶ちます。

『私は貴方の道具じゃない』

ケビンは予想していなかった出来事に、しばらくガックリとうなだれていましたが、

『君を惑わす全てを この場で排除させてもらおう』

~ケビン戦~

一瞬、ベルセルクのグリフィス(フェムト)かと思った(笑)

もう変身して、戦闘モードまんまんなのに、この期に及んで誘惑をやめないケビン。ケビンも往生際が悪いったらありゃしない。

ところで、今回ケビン戦を想定し、KOS-MOSをいくらかケビンに親しみのあるフォルムにしてきました!

こちらが、KOS-MOSバージョン1コスチューム(ゼノサーガⅠのKOS-MOSです)

実際、バージョン1はケビンの設計図をもとにシオンが作ったので、ケビン作ではないのですが、プロトタイプと外見上はほとんど同じということで、演出的にはOK?

ケビンは多彩な技を使用し、多様な属性、状態異常も仕掛けてきます。

そして、必殺技がこちら

『死よりも無為なる生に恐怖せよ』

大剣で打ち上げてからの空中連舞、とどめに切り落とし。

約13000ダメージ。

つっっっよ!!

さらに、「オーバーテイカー」(ブースト上昇率アップ)「アビスウォーカー」(物理属性無効)といった奥義を使ってくるので、さすがは最強のテスタメントなだけはあります。

しかし、物理攻撃無効と聞いて、ふと僕の遊び心が刺激される。

物理無効?⇨エルデカイザーΣは物理属性だよね⇨ダメージが当たらないならΣを使っても問題ない⇨では、ゆくぞ!!「エルデカイザーΣ」

もちろんΣによるダメージは0、ただしブレイク削り値が半端ないので、一発でブレイク!

反則ギリギリアウトの戦法に為すすべのないケビン。

シオンの「NO」をハッキリと告げて、終わりです!

 

戦闘終了後もケビンは懲りずに説得を続けます。

なんだかんだ言って、シオンに手を出さないのは、本当にシオンが好きな気持ちもあるのかなと思ったり。

完全にチャンスを失った状況を見かねて、御大おんたいからケビンにタイムアップがかかりました。

ヴィルヘルム『どうやら僕は、君を過大評価しすぎていたようだね。ケビン。』

ケビンは、無言で姿を消します。

事は、ケビンの思い通りにはなりませんでした。それでも、ヴィルヘルムにまったく焦りが感じられない様子から、シオンの確保はさして重要ではないのかも知れません。

次回は、ヴィルヘルムにたどり着けるのか。


【考察】

本パートでは、アレン君が大活躍しました。

異端者が集まったこのメンバーの中で唯一、普通の人間であるアレン君。

彼には戦う才能や、特殊能力があるわけでもありません。

力なき者。

 

ケビンに『愛する女一人、モノにできぬ男に、どんな決意がある!』と問われ、
アレン『僕は弱い人間だ。』と返すシーンがありました。(それは弱々しい返事ではなく、力強く肯定しています。)

このセリフに僕はドキリとしセリフを進める指が止まり、「まさか」という思いがしました。

なぜなら、本作には、「自分を受け入れ肯定する」というメッセージがあるに違いないと予想していたからです。

それは、アレンの発言にも表れています。

『バージルもヴォイジャーもユーリエフも、オルムスの連中だって』

彼らは、自分を取り巻く世界を恨み、自分の弱さを嘆き、強さを求め、自身から目をそらしました。

ニーチェのキーワードの中に「ルサンチマン」という言葉があります。

ルサンチマンとは、弱者が強者に抱くねたみ、うらみのことで、たとえば「どうして自分ばかりこんなに不幸なのか」、「自分にもっと力があれば、頭がよければ」と考えることです。

本作では、自らを受け入れられなかった彼らは死を迎えるという末路を辿っていますよね。

永劫回帰する世界、そこでは自らの運命や能力を肯定できる者、しかり”と言える者しか生きられません。そうでなければ、無限地獄を味わうことになります。

その意味で、僕はアレンが自身の弱さを肯定した瞬間、彼は運命を肯定できる=永劫回帰を克服できると感じました。

ニーチェに言わせれば、弱さを肯定する人間など、ずいぶんと気位の低い人間だと唾棄されそうですが(笑)

補足しておくと、然りは、「人生の”素晴らしい一瞬”を感じたときに、この一瞬のために人生の悲劇をすべてもう一度味わっても構わない」とそこまでを含めた肯定です。なので「自分を受け入れる」という然りは、元ネタの”然り”に比べると弱い肯定かもしれません。

おそらく、本作のメッセージはニーチェのメッセージとは異なると考えています。

アレン君はシオンの痛み、苦しみを共にしたい、たとえ報われずともシオンの幸せのためなら何でもすると言いました。

これらの他者と生きること、また他者の幸福については、ニーチェの哲学では、扱われていません。
その点を、本作では、他者と築く幸福が大切だと描いているのだと思います。

取りようによれば、アレン君は、シオンの幸せを強く”意志する”、それも他者からの”承認”を問わずに、とも取れますが。

 

さて、アレン君ですが、僕は、彼はプレイヤーに最も近い存在として設定されたと考えています。本作で、力なき者として描かれているアレン君ですが、現実に生きている僕たちはゲームに出てくるような特殊能力なんてありません。

また、彼の不器用っぷりは今まで見てきた通りで、ちょっと気弱だったり、超奥手だったりとなんだか自分みたいだなと感じます。もちろん、みなさんがそうとは限りませんが(笑)

そんな彼が、現実から逃れようと自らを失いかけたシオンを救ってみせました。

僕はてっきり、シオンが自分で運命を克服すると思っていましたが、アレンとKOS-MOSの力により克服するという展開になったところに、本作の良さがあるのかなと思います。

一番大事なことは力ではない、あるがままの自分を受け入れ、他者を想う心が大切なのだと感じさせる一幕でした。

そして、「それは君たちにもできる」と語っているのでしょう。

。。。とはいえ!

まだ、エンディングじゃないですよね!この先も何が起こるか目が離せません!


【おまけ】

シオン&ケビン戦で盗んだアイテムは、見た目が変わる系(水着など)の防具でした。

ホワイトYシャツ

こ、これは!かの伝説の事後シーンのあらあらまあまあ、あられもない姿ではないか!?

こんなものを、後生大事に持っていたとは、ケビンよ・・・

研究員制服

U-TIC機関の研究員制服ですね。

メガネシオン好きにはたまらない一品。


前回【パート37】

【ゼノサーガ3】part37~聖女~[9章]
[本パート以降はネタバレ防止の為、あらすじを控えます]  動画を含むため、2ページ構成でお送りします。 長文になっておりますので、ごゆるりとお読み下さい。 L-10特別機密区 マーグリスとの死闘を制したシオン達。 シオンを呼...

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